水素化粧品

水素の化粧品ってどうなんだろ?

水素化粧品を作りたいってな依頼があったわけですが、

水素化粧品って実際どうなんでしょ?

個人的には水素水ってのは体にはいいとは思っていますが、

水素サプリはどうなん?って感じです。

 

水素化粧品を作る手段としては2通りあります。

1つは水素水を使って化粧品を作る方法。

 

まず、水素水とは何かという説明から。

水素水は水素分子(H2)を水に溶かしこんだものと、

活性水素と呼ばれるものを多く含まれた水の2種類が存在します。

 

まあ、作用は似たようなもん(抗酸化作用)なんですが、

学術的には区別されています。

 

水は水素と酸素でできています。(H2O)

ただ、すべての水がちゃんとH2Oという分子構造をしているわけではなく、

一部がH+とOH-とイオン化しています。

H+が多いと酸性にOH-が多いとアルカリ性になります。

塩素(HCl)は水に溶けるとH+、Cl-になるので、

H+が増えるので酸性になります。

水酸化ナトリウム(NaOH)は水に溶けるとNa+、OH-に分かれるので、

アルカリ性になります。

 

で、活性水素はH、もしくはH-の状態でも存在し、高い反応性を示します。

奇跡の水のメカニズムを説明するときに唱えられた仮説の1つですので、

まあ、多くの場合、水素水は電解還元水であり、水素分子が溶けた状態のものであると

考えて問題はないと思います。

 

 

小難しいことはこの辺にしておいて、本題に戻りましょう。

水素水を水の代わりに使って化粧品を作ったものはどうなのか?

 

まず、水素水は密閉性の低い容器だとどんどんぬけてしまい、

最終的には水になってしまいます。

レトルト食品に使われるようなアルミパックに入れて保存するならともかく、

通常の化粧品の容器では密閉性がなさ過ぎてあまり意味がないです。

エアーレスの容器を使うにしても、その容器がプラスチックだと

簡単に水素はぬけてしまいます。残念ながら。

 

そもそも、原料を混ぜる段階で熱をかけます。

炭酸水に熱をかけるとどうなるか?そう、炭酸ぬけますよね。

水素も同じで熱をかけると飛びます。

 

非加熱で密閉容器にいれて、容器ごと熱湯処理する方法もありますが、

容器内で大量の水素が発生しそうなので簡単ではないです。

 

 

もう1つの方法は水素化マグネシウムを使う方法。

化粧品原料として登録されているので、使うことが可能です。

入浴剤での需要が高いそうです。特に薬用で作る場合にね。

水と反応して水素が発生するので、水素風呂を作ることができるというわけ。

 

ただ・・・

化粧品に使われている水と反応してしまうのでは・・・

製造過程で水素発生してしまって、結局は化粧品になったときには

ただのマグネシウム配合化粧品になってしまいます。

 

ですから、水素化マグネシウムを配合する場合は水はNGです。

結果としてワセリンなどに練りこんで分散させるしかないです。

油にも溶けませんからね。

 

後は後入れするという方法かな?

なんか後から粉入れて使い切りの商品ってあったから、

あんな感じのやつ。

 

まあ、ちょっと面倒なんですけどねー

 

現実的にいったらこの2択になるわけですな。

 

 

仮に水素がお肌に効果があるとして、

それなら水素水で直接顔洗ったほうがよくね?

とか身もふたもないことを思ってみたり(笑)

 

 

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コメント: 2
  • #1

    ようこ (日曜日, 10 4月 2016 23:54)

    水素パックを今使ってます
    使うと、肌が白くなってお化粧ののりもよくなって、こんなに即効性のあるの初めてって思いました
    サプリも気になるけど高いから^^;
    今はどこに行っても水素水のスタンドあったり、ほんと流行ってますね
    そんなに体にいいの?って半信半疑ですが^^;

  • #2

    森崎 (月曜日, 11 4月 2016 10:34)

    コメントありがとうございます。
    パックなら使い切りだし、アルミパックに入れれるから
    水素を活かすには良いかもです。
    サプリは正直無いです。水素水はもしかして効果があるかもしれません。
    普通の水よりはいいのは間違いないとは思いますが、その対価の価値があるか
    どうかは判断しかねるところです。
    一番水素を活かせるは水素風呂だといわれています。
    水素の入浴剤はオススメです。