PO・OGコラーゲン

コラーゲンペプチド

原料でコラーゲンのPO・OGの割合を上げた原料があります。

高濃度PO・OGコラーゲンと呼ばれています。

 

POとはプロリン、ヒドロキシプロリンのジペプチド、

OGとはヒドロキシプロリンとグリシンのジペプチド。

(P、O、Gはアミノ酸。ジペプチドとはアミノ酸2個で形成されるペプチド)

 

コラーゲンを食べても、すべてアミノ酸に分解され、

それをタンパク質に再合成して体で使われるので、

コラーゲンをとっても肌のコラーゲンになるわけではない。

だからコラーゲンを取っても意味がない・・・といわれてきました。

(未だに言う人もいるんですけどね~)

 

ただ、近年の研究でコラーゲンはすべてアミノ酸になるわけではなく、

ペプチドとして吸収することがわかってきました。

で、特定のペプチドがコラーゲンの産生を促進していることがわかってきました。

 

コラーゲンはタンパク質なので、同じタンパク質の塊である肉とか卵ではなく、

コラーゲンがいいとされる理由は、ヒドロキシプロリンがコラーゲン特有な

アミノ酸だからといわれます。

 

ヒドロキシプロリンはコラーゲンとエラスチン以外の部分では、

ほぼ見られないといわれます。

 

コラーゲンは三重らせん構造を形成していますが、

3つのコラーゲンをつなぎ合わせているのがヒドロキシプロリンになります。

 

ちなみに、ヒドロキシプロリンは体内でヒドロキシル化によって作られますが、

それにはビタミンCが補酵素として使われます。

コラーゲン産生にはビタミンCが必要といわれるのはそのためです。

 

 

PO・OGコラーゲンは文字通り、PO、OGの割合を増やしたコラーゲンってことらしいです。

その量は20倍なんだそうな。

 

おそらく、新田ゼラチンのBMペプチドのことなんだろうと思われます。

PO、OGの前駆体を酵素分解することで得られるジペプチドとなるので、

すべてPO、OGというわけではないようです。

 

肌だけでなく、コラーゲンが関係するあらゆる部位での活性が確認されているそうな。

有効摂取量が5~10gとなっていますが、従来のコラーゲンよりも活性部分が20倍に

なっているなら、摂取量もそこまで必要ないかも・・・?

まあ、エビデンスは5gで取られているの何とも言えませんが。

普通のコラーゲンペプチドと比較したデータがあればいいんですが。。。

従来のコラーゲンの有効摂取量も5~10gなんですよね。

効果は20倍ってわけでもない??

 

特許を取っている(特許第4490498号)ので、その辺のデータもあるとは

思うのですが、私の検索技術ではちょっと見つけることできませんでした。

 

 

コラーゲン市場ではこの原料への切り替えている企業が多くみられるので、

コラーゲン選びの基準の1つにおいてもいいかもしれませんね。

 

 

さてさて、本題はこれからなんですが、

従来のコラーゲンは一切浸透していないと謳って物議を醸しだした

DHCのスーパーコラーゲンですが、あれもジペプチドなんですよ。

PO・OGと同一のものであれば、100%ジペプチドなので、

サプリの原料としても有用性高いと思われます。

 

分子量400ってのは俗にいう浸透型コラーゲンというやつです。

何を言いたいかというと、今現在、市場で出回っているコラーゲンは

すべて浸透しないということです。

もっとも、ナノ化、リポソーム化などの処理を加えていないという前提ですが。

 

 

 

が、どうも同一ではないみたいなんですよね・・・

(特許の関係で同じものは作れないんでしょう)

 

でも理屈はPO・OGコラーゲンと同じで、

コラーゲンの全体のうち、意味のある組み合わせがあり、

この組み合わせは全体のわずか1.36%しかないと。

 

で、そのジペプチドの組み合わはAPであるといっています。

 

 

記号 アミノ酸の名称 記号 アミノ酸の名称 記号 アミノ酸の名称 記号 アミノ酸の名称
A アラニン G グリシン M メチオニン S セリン
C システイン H ヒスチジン N アスパラギン T スレオニン
D アスパラギン酸 I イソロイシン P プロリン V バリン
E グルタミン酸 K リシン Q グルタミン W トリプトファン
F フェニルアラニン L ロイシン R アルギニン Y チロシン

 

DNAがコードしているアミノ酸は20種類。

O(ヒドロキシプロリン)はプロリンから合成されるので、

コードされているアミノ酸ではないです。

 

実際のコラーゲンのアミノ酸配列はこんな感じですが、

上のと配列が違うことに気付くと思います。

 

この差は何かっていうと、上のやつはDNAからアミノ酸を翻訳したものなんです。

DNAは4つの塩基でできており、その3つで1つのアミノ酸をコードしています。

ただ、ヒドロキシプロリンはその中に含まれていないので、直訳するとこうなるわけです。

 

実際は、三重らせん構造を取るためにプロリンの一部が変化するので、

この差が生まれるってわけです。

 

まあ、ジペプチド-8が化粧品成分表示名称リストに

ちゃんと載ればはっきりするのですがね・・・

 

むしろ、PO・OGだけの化粧品原料ってないのかな?

 

 

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