ピーリングの功と罪

ピーリング効果のあるものはデイリーで使うものではない

ピーリングとは「剥ぎ取る」って意味です。

専門の機関では物理的な方法によるピーリングを行うところもありますが、

化粧品として使われるピーリングは化学的な方法によりものになります。

ですので、化学的なピーリングのお話しになります。

 

古い角質を落とし、停滞していた代謝を正常に戻す効果があるピーリング。

肌の代謝を正常に戻す(早めるわけではない)効果以外には、

肌のくすみがとれて肌のトーンが明るくなったり、

美容液などの浸透が大きく変わるというようなメリットもあります。

 

ピーリングは確かに効果があります。

ピーリングを行うことは悪いことではないです。

 

ただ、問題なのはピーリングを甘く見ているというか、

ピーリング作用があるにも関わらず、毎日使うってこと。

肌の表面を削ってるんですよ?ピーリングって。

 

そもそも、売るほうが注意しなければならないことなのに、

毎日使わせようとしていることが、根本的な問題なのかもしれませんが。

 

ピーリング作用が高いものを使えば、即効で確実に変化がでます。

しかも割安で。

 

これは売り手側からしたら、かなりのメリットです。

効果があるものはリピートしてもらいやすいですからね。

広告費を多く使ってもペイできる可能性が高くなります。

 

そのため、ピーリング効果があるにもかかわらず、

デイリー用として販売しているケースが結構あります。

通常、ピーリングなんて月1回、多くて2回程度で十分です。

肌のターンオーバーが約1月なのですから、

そもそも月1でも多いくらいです。

 

それを毎日使ったらどうなるか?

毎日、毎日、確実に肌を少しずつ削るわけです。

皮膚が薄くなり、敏感肌、乾燥肌に一直線です

 

 

薄くなった肌を元に戻すのは、凄く大変です。

なんせ、肌が薄いので敏感になり、ちょっとしたことで、

赤くなったりします。

 

使える化粧品がかなり限られてきます。

 

しかも、炎症時は肌再生が正常に行われません。

それどころか、セラミドやコラーゲンなどを分解する酵素が活性化します。

 

肌が薄くなるのはあっという間ですが、

元に戻すのは物凄く時間がかかるか、下手をするとずっとそのままという

ことだって、ありえます。

 

 

あんまり、安易にピーリングはしないでください。

ピーリングをすることは悪いことではないですが、

そのリスクを知り、適度な頻度で行うようにしてください。

 

「わー、お肌がツルツル!」との感動に流されないように。

 

 

ピーリング作用があるものは、

①タンパク質分解酵素

パパイン(パパイヤに含まれる酵素)、ブロメラィン(パイナップルに含まれる酵素)、

プロテアーゼなどなど。キウイの酵素というものもあります。

文字通りタンパク質を分解する酵素です。

古い角質も元々はタンパク質ですから、これを酵素で分解して落とすというものです。

 

酵素は生体触媒ともいわれ、タンパク質を分解しても、酵素自体は変化しないので、

活性が失われるまで、分解し続けます。

古い角質だけでは終わらないんですよ。

 

余談ではありますが、酵素といっても植物発酵エキスであれば、

酵素活性はないので問題ないです。

 

②強酸

グリコール酸、アルファヒドロキシ酸、サリチル酸、乳酸、クエン酸などなど。

強酸でタンパク質を溶かすことで取り除こうってわけです。

 

通常はそこまで濃いものは少ないので問題はない場合が多いのですが、

ピーリング効果を謳っているものは濃度が高く、pHも低い可能性があるので

注意が必要です。

 

 

あとは、硫黄、尿素とかかな?

 

 

本当に多いんですよ。

ピーリングのやり過ぎで大変なことになった人。

くれぐれも注意してくださいな。

 

 

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