抗菌ペプチド

お肌の防衛の最前線で活躍している抗菌物質

ペプチドはアミノ酸が数個からなる小さなタンパク質です。

そのペプチドに抗菌作用がある・・・といわれてもあまりピンとこない

というのが正直なところです。

 

免疫系を持たない生物、例えば昆虫とかはどのようにして、

細菌などから身を守っているのかというと、

まさにこの抗菌ペプチドを表面に配置し、

侵入前に撃退しているのだそうです。

 

そして、この抗菌ペプチドは我々ヒトにも存在しているそうな。

 

この抗菌ペプチドは生物によって、さまざまであり、

共通したアミノ酸配列があるわけではないのですが、

共通項として、正の電極を帯びているそうです。

 

細菌などの表面は負の電極を帯びているので、

抗菌ペプチドは細菌の細胞壁に引き寄せられ、強く結びつくそうです。

 

抗菌ペプチドが何個も結合すると、細胞膜に穴が空きます。

風穴を空けて撃するというわけです(笑)

 

抗生物質と違い、耐性を獲得しにくいということで、

今、熱い分野なんだそうです。

すでに様々な抗菌ペプチドが採取され、治療薬として

使われているものもあるのだとか。

 

 

身近な話ですと、抗菌ペプチドとニキビは大きく関係しているそうで、

抗菌ペプチドが肌から減少すると、アクネ菌が活性化してニキビの原因になっているとか。

 

また、生理中は肌トラブルが起こりやすいのは、

黄体ホルモンが増えると抗菌ペプチドの産生が低下し、

結果として抗菌ペプチドが減ってしまうので

ニキビとかできやすくなるというわかなんだとか。

 

近い将来、化粧品にも抗菌ペプチド配合のものが出てくるかもしれませんね。

特にニキビケア商品で。

 

で、現状、この抗菌ペプチドを増やせる成分はないものか?

という話になるのですが、紫根エキスに含まれるシコニンに

抗菌ペプチドを増やす作用があるんだそうな。

 

その情報元はポーラになるのですが、

そもその生理中に抗菌ペプチドが作られないってのを

発見したのもポーラなんですけどね。

 

多くの女性が悩んでいる「月経前のニキビ悪化」のメカニズムを解明

紫根の主成分「シコニン」にニキビ悪化を防ぐ効果があることを発見

 

抗菌ペプチドのうち、hBD-3と呼ばれるものが

アクネ菌に対して殺菌効果があることが確認され、

黄体ホルモンがあるとhBD-3が作られない。

でもシコニンがあれば、黄体ホルモンがあっても作られるって話です。

 

ニキビケアも年々変化していっていますよねー

 

 

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