抗酸化化粧品の意義

お肌の酸化を防ぐとは?

お肌でどのように酸化が悪さをするのか?

酸化=サビ というように、釘が錆びるイメージを浮かべる人は多いと思います。

酸化の定義は、対象とする物質が電子を失う化学反応のこと

つまり、物質に酸素が化合する反応、あるいは、物質が水素を奪われる反応などである。

酸素がくっつくだけでなく、水素を奪われる反応も酸化と呼ばれます

 

活性酸素、フリーラジカルなど呼ばれますが、

通常、酸素はO2という形で、安定しています。

水だとH2Oという形です。

 

しかし、体内のエネルギー産生に伴い、

もしくはストレス反応、免疫反応などで、

不安定な状態の分子ができます。

2-、H22、OH-、O2+など・・・

 

で、これらが細胞を傷つけたり、遺伝子を壊したりと悪さをすることで、

老化が進むとか、動脈硬化になるとか、癌になるとか言われています。

 

ただ、お肌でどのような悪さをするのか?ってのはあまりピンッとこないと思います。

まあ、抗酸化ってのが薬事的にNGワードですから、

抗酸化を謳った化粧品ってのはあまりないので、その説明もほとんどされないので、

仕方ないことなのですが。

 

 

まず、紫外線の影響で、活性酸素が云々って話で、

コラーゲンなどが壊される・・・という話がありますが、

真皮層まで紫外線が届くと、確かに活性酸素ができてしまい、

何かしらの影響は受けるのは事実。

ただ、これに関してはどんな抗酸化原料を用いても、ぶっちゃけ無力です。

ちゃんとUVケアするほかないです。

 

では、抗酸化成分って意味ないのか?というと、

そうではないです。

 

お肌で何が酸化するかというと、皮脂が酸化するんです。

過酸化脂質と呼ばれるもので、文字通り酸素が余分についた脂です。

過酸化脂質は炎症系を促進するとともに、肌代謝を鈍らせます。

また、過酸化脂質がさらにフリーラジカルとなり、自動酸化が進みます。

 

過酸化脂質は、くっついた酸素が他の物質の水素を奪い、

水素を奪われた物質は、酸素と結びつき、過酸化脂質になり・・・

と酸化が進行していきます。

 

こちらもUVケアをすることで、ある程度は防げますが、

さらに抗酸化物質が入っていれば安心ですよね。

 

もう1つは化粧品自身が酸化してしまうことによる弊害。

化粧品に含まれる油分が過酸化脂質化し悪さをするってやつ。

はっきりいって、本末転倒なことであるので、

これを防ぐために抗酸化物質を配合している化粧品がほとんどです。

 

まあ、これは普通に洗顔する習慣があれば、問題はないんですけどね。

メイクを落とさず寝るってのは、メイクも油分ですからね~

メイクしたまま寝ると老けるというのは、過酸化脂質による影響が大なわけです。

 

 

つまり、化粧品に抗酸化成分を入れているのは

・皮脂の酸化を防ぐため

・化粧品の酸化を防ぐため

ということなんです。

 

まあ、抗酸化といえば、美白だとかエイジング効果とは期待しちゃうところですが、

そんな効果はない・・・とはいいませんが、おまけ程度の効果だと思って

おいたほうがよいかな~

 

ちなみに、抗酸化作用は植物エキスであれば、だいたいあります。

もちろん、強弱はありますが。

一般的にはトコフェロールが使われますが、

色のついたものにはだいたい抗酸化力はあります。

 

現状は、抗酸化成分が入っていない化粧品ってのは

非常に稀と思ってもらって問題ないかな~とは思いますが、

ちょっと注意してみるのもいいかもしれません。

 

 

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