セラミドを超えた擬似セラミド?!
東洋紡の原料です。
原料の数は多くはないですが、どれもハイスペックな原料で、
セラメーラ®はそんな原料の1つ。
オリーブ油を植物由来の酵母で発酵させてできた成分で、
セラミドに近い構造をしています。
天然擬似セラミドとでも呼ぶべきか?
(擬似セラミドって言い方は嫌みたいですけどね)
オリーブ油に由来する脂肪酸とマンノース、エリスリトールからなる糖脂質になります。
疎水性と親水性でできているので、セラミドに近い構造と作用を有しており、ラメラ構造を形成します。
通常、擬似セラミドは肌表面でラメラ構造を形成することで、
バリア機能を高めるのですが、セラメーラ®は浸透して、ラメラ構造を形成します。
肌浸透性が非常に高く、セラミドよりも圧倒的に早く浸透します。
まあ、これがセラミドを超える・・・という話になるのですが、
実際の化粧品は浸透しやすいように加工するので、
そこまでの差になることはないと思われます。
- non:塗布なし
- BG:3% 1,3-ブチレングリコール
- GC:0.2% グルコシルセラミド(3% BG)
- セラメーラ®:0.2%セラメーラ®(3% BG)
こちらはグルコシルセラミドとの比較。
水分量の増加割合はグルコシルセラミドの倍であり、
これもセラミドを超えた・・・という表現につながります。
まあ、これを見てわかるように、
グルコシルセラミドってのはBGとあまり変わらない保湿力なんです。
セラメーラ®が凄い!というより、グルコシルセラミドが大したことないって
のがわかるデータだと思います。
浸透性はセラミドと比較しているのに、保湿力はグルコシルセラミドを使ったというのは、
まあ、そういうことです。
BG中止後のマイナスへの振り幅がすごいく見えますが、
結局は縦軸の刻み方が小さいので、そう見えるだけで、
実際は起こり得る誤差の範囲なんですけどね。
それはさておき、セラメーラ®は即効性があり、
持続的に効果があるってのがわかると思います。
即効性に関しては、塗布1時間で肌のキメを整える効果があるそうです。
原料名はプセウドジマツクバエンシス/(オリーブ油/グリセリン/ダイズタンパク)発酵物
になります。
ファンデーションでの採用が多いみたいですが、
ファンデーションに浸透性って必要あるのか、少々疑問には思います。
肌のセラミドは規則正しく並んでおり、
ヒト型でないセラミドは邪魔になり、バリア性を低下させます。
おそらく、セラメーラは角質層内でセラミドとは別の、
独自の層を作るのだと思われます。
早急にバリア機能を改善したいときには、有効なのかもしれません。
抗炎症素材と一緒に作ると、使いやすいかも。
あとは、セラミドと組み合わせて、その補完に使うというのも手かな?
あんまりセラミド入れれないって場合のね。
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