カルシウムイオンの代謝効率を回復する原料
表皮と角質層の間には高濃度のカルシウムイオンが存在し、
これが角質層を維持し、バリア機能を高める働きをします。
このカルシウムイオンの重要性がわかっていながら、
そこへのアプローチした原料がなかなか見つからない・・・
カルシウムイオンを直接入れるアプローチは、
どうもカルシウムイオンとして角質層深層部に届く前に、
何かしらと結合してしまうみたいで、
カルシウムイオン濃度を上げるには至らないって事情があるみたい。
で、探していたらでてきたのがプロテクタミって原料。
フランスの原料で、マツモト交商で購入可能です。
褐藻類の一種が作り出す、天然エキスで、
表示名はパジナパボニカ葉状体エキス、グリセリン
非常にマニアックな原料です。
カルシウムイオンの代謝を活性化さえる、大変ユニークな原料で、
おそらく他にはないのではないかと思われます。
効果としては、
①カルシウムイオンの固定化
プロテクタミの濃度に正比例して、表皮細胞にカルシウムイオンの蓄積が見られます。
つまり、プロテクタミがカルシウムイオンを作り出し、表皮細胞に集められるというわけです。
②ケラチノサイト、デスモソームの形成促進
まあ、タイトジャンクションの形成を促進すると考えてもらって問題ないです。
第二のバリアと呼ばれるタイトジャンクションがしっかりしていれば、
キメの細かい肌になります。
③外部刺激からの保護効果
通常、外部刺激からのバリア機能の崩壊により、
カルシウムイオンが流出し、回復までに時間がかかりますが、
カルシウムイオンがたくさんあるおかげで、早く回復するって
解釈でOKです。
まあ、それにしても、ガッツリ表皮の話でして・・・
化粧品は浸透は角質層までなので、説明するのは不可能ですな。
事実、ほとんどのものは角質層止まりではありますが、
中には角質層を超えて浸透するものだって・・・
あるとは思うんですよね。結構な数。
そろそろ、その辺も議論されるべきなような気がしなくもないですが、
こればかりはどうしようもないか。
まあ、この原料は表皮のカルシウムイオンを増やす作用はあり、
それによりタイトジャンクションの形成促進、
ダメージからの回復力強化することができるってこと。
老化にも関わっているとのことなので、
アンチエイジング効果も期待できるかも。
まあ、きっとお高い原料だとは思いますが、
新しいアプローチではありますよね。
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