カルシウムで認知症に?!

カルシウムサプリを飲むと認知症になりやすい

ちょっとショッキングなお話しですが、

カルシウムのサプリメントを取っているとボケやすい

そんなデータが報告されました。

 

カルシウム(Ca)といえば、骨の構成成分ですし、

体内で様々な役割をもっている重要なミネラルです。

 

高齢になると、特に女性は骨が脆くなるということで、

カルシウム剤を処方されるケースが多いです。

実は、これがあまりよろしくない結果を導くことが示唆されたわけです。

 

 

スウェーデンとイギリスの研究班が、専門誌「Neurology」で報告した研究で、

調査開始時点で70歳から92歳で頭がしっかりしている女性700人を調査対象にしました。

 

5年という歳月をかけ、カルシウムサプリの使用者とそうでない者で、

認知症の発症率の違いがあるかを検討したそうです。

 

 

で、結果として、統計的にカルシウム剤を摂取していた人は、

脳卒中を発症しやすく、その後遺症で認知症を発症するの可能性が

高くなったとのこと。

 

まあ、結果としてカルシウム剤を取ると、認知症になりやすいってことですが、

どちらかというと、血管疾患を起こしやすいといえそうです。

 

まあ、あくまで可能性の話で、カルシウム剤が原因とするのは早計かもしれません。

もしかしたら、骨粗しょう症がそもそも血管疾患を起こしているかもしれませんし、

ホルモン療法の結果かもしれないとの意見もあるそうです。

 

 

ただ、高齢者にカルシウム剤ってのはナンセンスな話なんですよね。

女性は骨粗しょう症の方が男性に比べると圧倒的に多いです。

その理由は女性ホルモンの減少によるもので、カルシウムの摂取量不足が原因で

骨粗しょう症になるわけではないんです。

 

骨はカルシウムの貯蓄をしている場所でもあり、

この出し入れは女性ホルモンの管理下の元に行われます。

骨芽細胞が骨を作り、破骨細胞が骨を溶かします。

 

女性ホルモンが減ると、この管理がうまくできず、

骨を溶かしすぎてしまい、骨粗しょう症になります。

 

当然、カルシウムをとっても改善されることはないです。

体の中で石になるだけです。

尿道で固まれば結石に、血管内で固まれば脳梗塞とかになるわけです。

 

 

で、これを改善するためには、ホルモン補充療法が効果的です。

はっきり言って、劇的です。

別にカルシウム剤を取る必要性すらないです。

 

女性ホルモン剤を処方してもらうのもありですが、

まあ、これは人によっては色々と副作用がでますからねー

更年期の状態に戻るって思ってもらえばわかりやすいかな?

 

これは女性ホルモン様物質、つまりイソフラボンでも可能です。

つまり、サプリメントでも骨粗しょう症の改善は可能ってことです。

しかも、効果は穏やかですが、副作用もほとんどの人はないです。

(稀に、効き過ぎてしまう人はホルモン剤と同じようになることもあります)

 

あなたにとって、何年後、何十年後の話になるかはわかりませんが、

このことを頭の片隅に置いておいていただければ、

カルシウム剤を処方されるような事態は避けれるのではないかな~と思います。

 

 

余談ですが、「牛乳が体に悪い!」って話は聞いたことないです?

成長期であれば、全然飲んでもOKなんですが、

それこそ閉経後はカルシウム剤と同じで取るべきではないです。

牛乳のカルシウムは吸収率がカルシウム剤と比べると、段違いに良いので、

カルシウムパラドックスが起き、骨がさらに脆くなるともいわれています。

 

飲むなら断然、豆乳ですよ。

 

 

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