キュアベリー (ビルベリー葉エキス)
ビルベリーエキスは目のサプリメントとして、
もっとも使われている成分です。
あえて実ではなく、葉を使った原料ってのは非常に珍しいです。
この原料の扱いは一丸ファルコスだけです。
原料の商品名はエコファーム ビルベリーリーフとキュアベリーがあります。
防腐剤の兼ね合いで使うとしたらキュアベリーを使うことになるかな?
表示は水、BG、ビルベリー葉エキスとなります。
特に最近でてきたってわけでもなく、すでに多くの商品で使われていますが、
調べてみたら、なかなかユニークな原料だったんですよ。
まず、ロートと一丸の共同研究で、ビルベリー葉エキスに
サーガディアンリズムを整える作用が確認されています。
サーガディアンリズムってのは平たくいえば、体内時計みたいな感じのものです。
細胞レベルで昼と夜を認識しており、
細胞が夜の状態になると、各種器官の修復にあたるわけですが、
サーガディアンリズムの乱れにより、細胞が夜の状態になりにくくなり、
その結果、代謝が滞り老化が促進されることがわかっています。
ビルベリー葉エキスを塗布することで、体内時計が整い、
細胞が夜の状態に入るのを手助けしてくれるそうです。
これによって、肌のターンオーバーが改善、
また抗酸化に働く酵素が活性化することが確認されています。
ビルベリー葉エキス以外にも、カンゾウ葉エキス、ショウブ根茎エキスにも
同様の作用が確認されています。
これをブレンドして商品展開してくるのかな?
昼に少なく、夜に多く発現する時計遺伝子「BMAL」というのがあり、
加齢に伴い、発現量が低下し、昼と夜のメリハリがなくなるといわれています。
ビルベリー葉エキスを添加することで、BMAL遺伝子の発現量が多くなり、
昼と夜のメリハリができることがわかりました。
新しいアプローチですよね。
体内時計といえば、セロトニンとメラトニンというイメージがありますが、
細胞レベルで昼と夜の働きが違うってのは面白い話です。
ちなみに抗酸化酵素としてでているグルタチオンペルオキシダーゼは、
過酸化水素を無毒化し、過酸化脂質を還元したりしてくれる酵素。
カタラーゼは過酸化水素を無毒化する酵素で、肝臓にたくさんあるそうな。
で、このビルベリー葉エキスの最大の特徴であるGAD(GABA産生酵素)増加効果。
グルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)は高等動物の中枢神経系に多く発現し、
抑制性神経伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)を合成する酵素です。
ギャバにリラックス効果があるってことで、チョコなどに添加したものが売られています。
まあ、ぶっちゃけ肌に塗布してギャバが作られたところで、
それが神経系に到達するわけでもないので、リラックス効果はないです。
非神経系での作用は未知数。
しかしながら、無意味ってわけではなく、何かしら効果があると考えられます。
興味深い話で、舌でギャバは味蕾細胞の活性化を促すそうです。
また、神経組織を持たない微生物にもGADが存在し、
何かしら重要な働きをしているそうです。
抗酸化とか酸性耐性とか・・・
実際にわかっていることは、ギャバには細胞賦活作用があり、
ターンオーバーを促進するそうです。
あとは真皮まで届けば、コラーゲン合成促進とかモロモロあるそうな。
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