あなたの肌の菌が入った、あなただけの美容液?!
理屈はわかる。まあ、理想であるとさえ言えます。
自分の肌の善玉菌を採取し、培養して戻すというのは。
ただ、実際に化粧品とするとき、色々な問題が出てきます。
もし、やるとするなら、
まず、あなたの肌から菌を採取。
そこから皮膚常在菌を採取。
さらに、そこから美肌菌と呼ばれる表皮ブドウ球菌を分離。
これを培養して、美容液に添加して完成!ってな流れになります。
まず、化粧品原料ってのは、インキコードを登録する必要があります。
まあ、化粧品原料として使う場合は登録しないと使えないってこと。
Aという人の善玉菌とBという人の善玉菌、
おそらく、単離する菌は特定の菌を狙っているので、
同じになるとは思いますが・・・
喩えるなら、「乳酸菌培養液」と登録しておけば、
どんな乳酸菌を使ってもOKなのか?ってことですわ。
ぶっちゃけ、最初のスクリーニングで間違えたーと、
全然別の菌を培養してしまう可能性もゼロではないわけで。
さらに、インキコードの登録する際に、必要となる原料規格書。
この規格を設けることができるのか?というのも疑問です。
受注があるたびに、その原料規格に沿っているか、分析しなきゃいけないんですよ?
超面倒だし、どんだけコストかかるかって話ですわ。
だって、簡単な分析するだけで1万はかかるんですよ?
まあ、菌なので生菌数のカウントはできないにしても、
重金属の分析は必要になってくるはず。
分析書のない原料は加工先が受け付けてくれませんからねー。
また、この菌は生菌?死菌?って問題がでてきます。
ぶっちゃけ、化粧品に生菌ってのはNGのはず。
つまり、死んでる菌しか使えないんですよねー
死菌も善玉菌のエサになるってのはわかりますが、
死菌だとそこまでの高い効果ってのは期待できるものなんでしょうか?
で、充填ですよね。
ベースはまとめて作るとして、菌は1本1本添加していくんです必要があります。
どんな製造ラインでやれば、それが可能になるんだって話です。
1本1本、すべて手作りする?
充填だけ済ませて、瓶の状態で保存し、注文ごとに、菌をいれていく?
どちらにしても現実的ではないっすよね。
まあ、専用の工場を持っていれば、可能性はあるか・・・
一番現実的な方法は、採取だけして、
全部同じ物を送り付けるってやつですけどね。
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