ポリエチレンって化粧品に使われるんですねー
よく合成ポリマーはビニールの原料だ、
だから合成ポリマーなんて顔に塗るなんてとんでもない!
なんて事をいってた輩がいたわけですが、
その時は、何をバカなことをいってるんだ・・・
と思ったものですが、実際にそういった原料あるんですね(汗)
たまたま調べていた商品に、立て続けに出てきたので、
少々驚いてます。
マジかーって感じですかね。
ポリエチレンって原料なんですが、
まさしくビニール袋の成分です。
身近にあるビニール袋は、ほぼポリエチレン。
あー、これのことをいっていたのですね、彼らは。
まあ、確かに気持ちのいいものではないっすわな。
さてさて、この原料の配合目的は、
研磨・スクラブ剤、粘着剤、結合剤、増量剤、乳化安定剤、皮膜形成剤、口腔ケア剤、非水系増粘剤
まあ、粘着、結合、増粘、安定剤はほぼ同じようなもの、
化粧品の物性の安定性のための原料ってことですね。
で、懸念されているのが皮膜形成剤。
ポリエチレンで肌表面に膜を張るわけ。
まさにビニールで肌の表面を覆うわけです。
超極薄ってのはわかりますが・・・
水とか弾きそうですよね。
ぶっちゃけ、これって洗顔で落ちるんですかね?
なんかビニールって溶けないイメージが強いですから。
(熱に弱いのはかわりますが、水や油につけてても溶けませんからね・・・)
もちろん、肌の表面に留まるだけなので、毒性はないです。
刺激性もないです。
ただ、イメージが悪いだけです。
で、このイメージは石油由来だからだ!
と考えた業者がいまして、それなら植物由来のポリエチレンならどうだ!?
と商品化してしまったわけです。
通常は、石油からナフサを取り出し、高温処理でエチレンを合成、
それを重合して完成なんですが、
サトウキビからエタノールを発酵で作り、
エタノールを脱水し、エチレンを作り、それを重合して作るという方法が
確立されています。
つまり、ポリエチレンを使っていても、
全成分、天然由来とかいっちゃってもOKなんです。
同じようにエタノールを天然由来って言っちゃうことも
たまに見かけますが、サトウキビ由来ですから、嘘ではない。
え?腑に落ちない?
気になるのがスクラブ剤。
粘土などと同じように、細かい粒子にして、
溶かすんではなく、分散させることで、
スクラブ剤として使えるんだとか。
ビーズの超小さいやつが石鹸に混ざってるって感じかな。
意図的に角を削って、丸くできるので、
粘土とかよりも肌を傷つけなくて済むかもね。
高温時にいれれば、溶けて混ざってしまいますが、
後添加であれば、スクラブ剤になるって感じですね。
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