擬似セラミドは浸透しないからこそいいのでは。。。
とあるサイトで擬似セラミドを超推してるところがあって、
擬似セラミドは浸透に優れていると書かれていました。
うーん、肌表面にセラミドのような膜構造をとることができるから
って認識してたんですが、ちゃうのかなー
セラミドって規則正しくならんでるんですよ。
11種類以上あるといわれるセラミドは、まるでパズルのように、
ピッタリ嚙み合って、配列されています。
で、非ヒト型セラミドが入った場合、穴というか、隙間ができてしまうんですよ。
パズルで無理やり違うピースをはめ込んだ時のようにね。
一番顕著なのは、光学異性体のセラミドが入ってきた場合。
光学異性体ってのは、分子式は一緒だけど、向いてる方向が違うやつで、当然、非ヒト型。
自然界では存在しませんが、合成の一部でできてきます。
通常はこれらを除去して、初めてヒト型セラミドとして販売できるのですが、
中にはこれらが混ざったままで売られているものもあります。
(価格が半分以下とか凄い安く売られています)
仮に馬セラミドや植物セラミドの糖を外した状態にしても、
非ヒト型ですので、同じようにバリア構造の邪魔しかしません。
(いや、糖は外れないよ?)
擬似セラミドも然りです。
セラミドの構造を模したといっても、別物ですからね。
もう丸っと、擬似セラミドに置き換えちゃえば、問題はないんですが・・・
(残念ながらアシルセラミドがないので、脆くなっちゃいますけどね)
まあ、つまり、入らないからこそ、擬似セラミドって価値があるわけで、
入ったら不味いっしょ?って話です。
しかも高濃度で塗布するわけですから。。。
まあ、実際はどうなんでしょうねー
擬似セラミドの利点は、炎症時でも肌に入っていかないですし、
炎症時に大量発生するセラミド分解酵素の影響もほとんど受けません。
そして、炎症を抑えるような物と組み合わせると、
肌荒れしているときには重宝するアイテムになるんですけどね~
入らないとは思いますが、入っていくってことになると、
話は変わってきますな・・・
ちなみに、塗布するセラミドで、このバリア機能は大きく変化します。
これもセラミドを塗布することの有用性を示しているわけですが・・・
セラミドを構成する脂肪酸は長いです。
長鎖脂肪酸とよばれています。
で、合成で脂肪酸の短いもの(ヒト型で存在する最短)のセラミドを
塗布し続けると、肌のバリア機能がどんどん低下していきます。
これは肌の60%以上は極長鎖脂肪酸のセラミドで構成されているので、
この割合が低下すればするほど、バリア機能は低下します。
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