オイルはバリア機能を壊す?!
とある問い合わせのメールで、よくわからん理論でディスられました。
キメ台詞は「素人ながらにも想像がつくと思います(キリッ)」
私を素人扱いするか・・・まあ、否定はできませんが(笑)
一応、面白かったので、シェアしておきます。
油分に溶け込むオイルや界面活性剤は、当然細胞間脂質にも溶け込んで、
セラミド・コレステロール・脂肪酸の比率を崩してラメラ構造を壊してしまう・・・
との主張です。
角質層は、角質細胞と、その間を埋める細胞間脂質でできています。
で、その細胞間脂質はセラミドにより、油、水がミルフィーユのように
何層も重なってできており、これをラメラ構造と言います。
この細胞間脂質は大雑把にいうと、
セラミドが50%、遊離脂肪酸が20%、コレステロールが15%、コレステロールエステル10%
あとはその他って感じになっています。
で、ここに余分なオイルをいれたら、
この比率が変わってしまって、ラメラ構造が崩れてしまい、
それは即ち、バリア層の崩壊になるというわけなんだそうな。
だから、クリームとかオイルは、使うほど肌のバリア層が弱くなるから
使うなという主張です。
まあ、この主張が仮に正しいとしたら、
セラミドを補うことも、比率を変化させるのでダメってことにならないのかな?
セラミドを補うことで、肌のバリア層は悪くなる?
そんなことはないってのは、言うまでもないですよね。
セラミドは足らないから、補うってこと?
セラミドが足りてなきゃ、油分だってもれなく不足してますって。
ぶっちゃけ、セラミドの量と細胞間脂質に水分と油の量は比例するわけで、
セラミドが少なければ、どんなに水分を入れても、油を入れても、
保持できないんで、比率は変わんないんですけどね。
逆に、細胞間脂質に変化をもたらすのであれば、
それはセラミドが抱えることのできる量であり、
必要量ってことです。
あと、オイルで保湿するなら、オイリー肌の人は乾燥しらずなはず。
しかしながら、オイリー肌でも乾燥に悩む人は多い・・・
だからオイルは保湿しないんだとかなんとか。
いわゆるインナードライってやつですね。
これもセラミドが不足しており、その不足分を補うために、
皮脂をだして、それをカバーしようとしているのが、
インナードライの正体です。
肌の水分保持にはセラミドが80%くらいの割合を占め、
残り20%を皮脂が行っていますが、セラミドの代わりの
皮脂量となると、かなりの量になるわけなんです。
結局はセラミドって話になってしまいますな(笑)
まあ、細胞間脂質の比率が変わると、バリア層が乱れるってのは、
事実ではあります。
だって、セラミドの量が減れば、それはバリア構造の崩壊につながるわけで。
ま、それに伴い、他も減るから、比率は調整されるってだけで。
で、セラミドは油分と相性がいいってのは、セラミドが増えると、
油分も増やす必要があるので、補ったセラミドが安定しやすいんですよー
理屈、仮説、推測、想像、妄想、まあ大いに結構なわけですが、
一番大事なのって、結果じゃないのかなーと思うわけですよ。
結果が出たものしか商品化してないし、
多くの方がそれを実感していただいているわけで、
今の商品が間違っているとはこれっぽッちも思っていないです。
ただ、もちろん今後もお客様の声を元に、
改良はしていきますけどね。
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hoko (火曜日, 28 2月 2017 12:13)
確かに、いくらオーガニックの上質オイルでも、使用すると肌が不安定になり荒れていました。納得です。