サツマイモペプチドで肥満予防

満腹感を得やすくなる?!

みんな大好きサツマイモ。

サツマイモに含まれるペプチドが肥満の予防効果があるかもしれない・・・

という発表がありました。

 

発表があったのは国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構、

通称農研機構。

 

サツマイモの加工品を作る際に、大量のデンプン廃液がでるそうです。

で、これを有効利用できないか?ということで始まった研究。

 

サツマイモペプチドは、サツマイモでん粉廃液から濃縮、タンパク質変性沈殿、酵素処理および精製の工程を経て調製される。サツマイモ原料50kgあたり約0.6kgのペプチドが得られるそうです。

収取率1.2%なので、メチャクチャ悪いってわけでもないか。

 

副産物で、食物繊維、ポリフェノール、多糖類など取れるので、

これらも有効利用できれば、十分展開可能なんじゃないかなー

 

 

で、抽出したサツマイモペプチドを0.5%または5.0%を含む高脂肪の餌を

28日間マウスに与える実験を行いました。

 

結果は、サツマイモペプチド5%で明らかに脂肪蓄積が抑制されました。

血中のレプチン濃度が明らかに抑制されていたので、

その結果だと思われます。

 

 

レプチンは満腹ホルモンと呼ばれ、食事をするとたくさん放出され、

それを脳が感知して、お腹いっぱい、もう食べられないという情報を

流します。

 

じゃあ、レプチン濃度が低くなったら、満腹にならないから、

ダメなんじゃない?と思われるかもですが、

 

実は、脂肪が多い人、まあ太っている人は、

レプチンの感受性が低くなり、レプチンがたくさん出ていても、

満腹感を感じれないんです。

 

レプチン耐性が高くなるってわけです。

糖尿病でもインスリン耐性が上がっている状態なので、

ホルモンの過剰分泌は耐性により反応が鈍くなるんです。

 

で、結果的にたくさん食べるので余計太るっていう仕組みです。

 

 

で、サツマイモペプチドを摂取することで、レプチン濃度が下がるのは、

その濃度で満腹感を味わえるからであって、

サツマイモペプチドはレプチン耐性を軽減する効果があることを示唆しているわけ。

 

 

つまり、サツマイモペプチドを食事と一緒に摂取すれば、

食べ過ぎずに済むので、肥満予防になるってわけ。

 

もっと言えば、ダイエット効果がある・・・って言ったほうが

食いつきがいいのかな?

 

 

まあ、サツマイモペプチドをサプリメントの原料にするのが

目的ではあると思いますので、将来的にはサツマイモペプチドの

原料が発売されることでしょう。

 

それに伴い、サツマイモペプチド配合商品が発売されることになると思います。

 

まあ、サツマイモを毎日食べることができれば、

もしかしたら、不要ではあるのかもしれませんが・・・

 

オススメは皮ごと味噌汁に入れて食べるのが良いかな?

皮も食べれるし、ペプチドが含まれるであろう煮汁も飲めるので。

 

 

ちなみに、ジャガイモの廃液から取れるペプチドも同様の効果が

確認されています。

 

まあ、廃液利用ではないんですが、すでにサプリメントの原料として

販売されています。

意外に高かったような気がします。

 

 

【関連記事】

食べるセラミド

焼酎セラミド

 

<<<前           次>>>