高齢者の血液には老化を促進させる物質が存在する？
まあ、これはヒトの血漿をマウスに入れるという
ちょっと常識はずれな実験だったんですが。
マウスを人に置き換えた場合、ヒトは何に置き換えることが
できるのかって話ですからね。
それはさて置き、同種間では若い血液には若返り作用はなく、
老いた血液には老化を促進されることが証明されました。
マウスでの話ですけどね。
No, teenage blood won't make you young and beautiful | Popular Science
近年の数々の研究により、若い血液は老化を防ぐ「万能薬」となりうるかも・・・
という考えが広まりを見せつつありますが、これに否定する発表です。
若い個体の血液そのものにアンチエイジング効果が認められないばかりか、
年老いた個体の血液には生き物の老化を進める物質が含まれていることも明らかにされています。
この研究では2通りの実験が行われています。
1つは「若いマウスの血液を年老いたマウスに入れる」というもので、
文字どおり「若返りが可能か」と言うことが確認されたのですが、結果は「効果なし」。
その逆の「年老いたマウスの血液を若いマウスに入れる」という実験を行ったところ、
若いマウスの臓器やその他の器官に問題が生じたことがわかりました。
1つめの実験は今までにもやられてきた実験で、
免疫力が向上したり、傷の治りが早くなったりとの効果はありましたが、
若返り効果は見いだせていませんでした。
ですので、予想通りの結果ってことなんですがね。
ただ、元気にはなるので、もしかしたら・・・
という期待はしてしまうわけですよ。
で、今回はその逆もやったわけです。
予想外に悪い影響がでたことに驚愕したわけです。
もし、若者に老いた人の血液を入れてしまったら、
老化を促進してしまうことになるわけですからね。
内臓にダメージがあり、とくに悪影響が強かったのが、
脳みそなんだとか・・・！
まあ、考えようによっては、この老化を促進するであろう物質を
特定すれば、アンチエイジングに大きく前進するわけで、
非常に今後の展開が楽しみな結果になったわけなんですよねー
将来的にはこの物質の産生を抑制したり、この物質の作用を失活させることで、
老化を抑制するようになるかもしれません。
ただ、それはずっと先の話になるかも・・・
まだそれが何かは全く見当もついていない状態なので。
にしても、これだと老化したことで老化物質が増え、
それがさらに老化を促進させるとなると、
なんとも恐ろしい話ですよね・・・
老いは坂道を転げ落ちるようにやってくるとはいわれますが、
まさにそのような仕組みになっているわけですから。
いつまでも若い人は、血液の若さを保っている人・・・
なのかもしれませんね。
【関連記事】
＜＜＜前 次＞＞＞
コメントをお書きください