もはや高濃度詐欺と言えるのでは・・・
化粧品の成分は、順番が多い順に書かれているってのは
今や一般常識になっています。
まあ、医薬部外品は順不同どころか、すべて書く義務もないですし、
1%未満は順不同なんですがね。
で、それを利用して、消費者を誤認させている商品が流行ってきています。
売っているところが勘違いしているのか、悪意を持ってだましているのかは
定かではないのですが・・・
原液ってのは根強い人気で、色々な原液美容液が売られています。
ここでいう「原液」というのは、原料メーカーから買った原料のこと。
もちろん、原料メーカーの原料は原液ではないです。
有効成分1%前後に調整されています。
ですので、原液100%というのは、有効成分1%くらいの液体になるわけです。
まあ、通常はその原料を1%くらい入れて使っているので、
濃いってことは間違いないんですけどね。
で、【成分】は水、BG、プラセンタエキス、フェノキシエタノール
みたいな感じになります。
しかしながら、もしプラセンタエキスが一番最初にきていたら、
物凄い濃いように思わせることができます。
で、よその原液100%は
【成分】水、BG、プラセンタエキス・・・となっているのに、
うちのは
【成分】プラセンタエキス、BG、フェノキシエタノールとなっている。。。
だからうちのは本物の原液100%だ、と主張するわけです。
あたかも後者のほうが優れた商品であるように思えるわけですが、
はっきり言いますとそれは「誤認」です。
このやり口は、プラセンタに限らず、コラーゲンやフコイダンなどで
行われています。
今後増えていく可能性が高いです。
なんだかんだで、売れるそうな。
まあ、プラセンタエキスはまだいいです。
エキスですからね。どうとでも解釈可能です。
しかし、コラーゲン100%とかフコイダン100%とかはあり得ませんから。
どちらも100%だと粉末です。
なのに液体って、そもそもおかしいというか、間違った表現です。
リンゴでたとえますが、抽出ってのは色々方法がありまして、
水につけてつけて抽出する方法、アルコールにつけて抽出する方法などなど。
この場合は、絞るってことになるかな。
成分を絞り出すってことなので、比喩的な表現だと思ってくださいな。
で、絞り出した果汁100%の状態から、
濃縮して水分を飛ばします。
果汁粉末にしたものを、希釈したものを還元濃縮といい、
100%と謳うリンゴジュースでも、「還元濃縮」と書かれた
ものがあります。
通常、原料販売されているのは還元濃縮されたBです。
で、この表示のトリックを可能とするのが、生搾りのAというわけです。
Aの表示はリンゴ抽出物に対し、Bは水、リンゴ抽出物となるわけ・
さてさて、AとB、どちらが濃いか・・・って話なんですが、
リンゴジュースであればAのほうがおいしいですが(笑)、
濃度は同じなんですよ?
同じになるようにしてあるので、100%を謳えるわけですからね。
ではプラセンタの場合はどうでしょう?
Aのほうがプラセンタ濃度が高いといえると思います?
必ずしも濃いとは言えないです。
むしろ薄い事さえあります。
まあ、ぶっちゃけると、よくわからんわけです。
わざわざBのようにするのは、濃度調整が可能なわけですよ。
原料規格化しやすいです。
でも、Aだとぶれるんですわ。
当たり前の話ですけど。
濃い時もあれば、薄い時もある、みたいな。
まあ、幅を持たせて規格しているとは思いますが。
はっきり言っちゃいますと、大差ねーんですわ。
多少はあるかもしれませんが、あなたがイメージしているほどの差
ってのはないです。
まるで100%と1%と100倍の差がありそうですが、
実際のところは生搾りリンゴジュースと、濃縮還元100%リンゴジュース
くらいの差しかないんです。
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