青汁ねえ・・・
国内で最も売れているサプリメントは何かご存知です?
そう、青汁なんですよ。
単価が安いにも関わらず、市場で動いている青汁の金額はNo.1
数にしたらダントツでしょう。
青汁の始まりは「まずい」を逆手にとって、
CM展開したことが話題となり、一気にその名を全国へと広めました。
一時はテレビで罰ゲームとして飲まれていたくらいです。
続いて、今度は「おいしい」をウリにした青汁が登場します。
某大手サプリ通販メーカーが誕生するきっかけでもあったわけですが。
ケールを大麦若葉にすることで、癖のない、飲みやすい青汁にすることに成功。
より幅広い層に浸透することとなります。
それを皮切りに、多くのメーカーが青汁市場に参入してきます。
主流は大麦若葉ですね。
まだサプリメントという言葉は一般的ではなくて、
健康食品と呼ばれている時代の話です。
「体に良さ気なイメージ」が先行しているので、
特にあれに効くとかどうとか、言う必要がないので、
産地のストーリーに着目していきます。
機能性ということを求められていないので、
効かないからという理由で顧客の離脱が起こらないってのは
売り手にとってはかなりのメリットだったわけです。
(本来は薬事法云々で効能を謳えないことに四苦八苦するわけですが、青汁はその心配が不要だったわけ)
続いて、差別化をする必要がでてくるわけですが、
1つは主原料を変えるやり方で、ケール、大麦若葉が主流のなか、
全く異なる原料で青汁を作る方法。
もう1つは副原料に特殊なものを持ってくるやり方。
●●配合青汁ってのがウリになるわけです。
で、価格競争が激化し、いわゆる市場の飽和が起こって久しいわけあります。
今から青汁やろうって輩は、よほどのアホか、逆に天才的な戦略家のどちらかでしょう。
そして、時代は青汁からスムージーへと移行しました。
個人的には何が違うのか、正直わからないんですけどね(笑)
さてさて、そもそもなぜ青汁を飲むんでしょう?
当初の主旨と変わっていないのであれば、
不足しがちな野菜を補う・・・ってことのはず。
現代人は野菜不足、だから手軽にとれる青汁が重宝されたわけです。
では、野菜不足だと何が問題になるのでしょう?
1つはビタミン、ミネラル分が不足するという問題が起こります。
この問題点は青汁を取ることで多少は改善されます。
正直、ビタミン剤を取ったほうが早くない?
と個人的には思うわけですが。
2つ目は食物繊維。
こちらは栄養素として吸収されるわけではありませんが、
腸内環境にとっては欠かすことのできない成分。
あえて青汁粉末の量を削って、難消化性デキストリン(水溶性食物繊維)を
添加しているものもあります。
まあ、コストが下がるので願ったり叶ったりですけどね。
トクホも取れますしね。
3つめはファイトケミカル。
ポリフェノールなどの植物特有の成分。
これらを抽出、濃縮したものがサプリメントの原料になるわけですが。
残念ながら青汁にはこれを補うことはできません。
機能性を重視していないのですから、特に問題もないわけですが。
4つめは酵素。
生きているものには酵素がたくさん含まれます。
生でとれば酵素を多く補給することができますが、
現代人は火を通してしまうので、不足しがち。
まあ、青汁も酵素は含まれていませんが。
中には敢えて酵素を添加した商品もでてきてはいます。
どれだけ入っているかは知りませんけどね。
コメントをお書きください