オイルを凍らせてみた
とある戦記物を読んでいるんですが、
そこで不凍液が不足して戦車が動かせない・・・
代わりに燃料を使おうって話がありまして。
不凍液とは、文字通り凍らない液体のことで、
一般的にはエチレングリコールが主成分です。
車の冷却水なんかに使われているそうな。
毒性があり、飲むと低カルシウム血症や腎臓障害を引き起こすとか。
化粧品で使われることはないです。
似たような名前のはありますが、別物です。
液体から気体になる温度を沸点というのに対し、
液体が固体になる温度を融点といいます。
液体が固体になる温度は正確には凝固点といいますが、
基本的には融点=凝固点なので、一般的には融点といいます。
(気体から液体になる凝縮点があまり使われないのと同じです)
で、思ったわけですよ。オイルが凍るってのはどんな?と。
例えば、ココナッツオイル。
これの融点は24℃くらい。
例えばシアバター。
この融点は40℃くらい。
つまり、常温でも固体になってしまうわけです。
これを凍るって表現するのは抵抗があるわけです。
逆に言えば、オリーブオイルも凍らせればココナッツオイルみたいになるのか?
なんてことを思ったわけですよ。
もしかしたら、うちのナチュセラエターナルオイルも、
極寒の地では固まってしまうのではないか?
まあ、今のところ、そんな話は聞きませんが。
というわけで、冷凍庫にいれてみました(笑)
ちなみに、冷蔵庫内では変化は全くありませんでした。
3日くらい入れていたかな?
オリーブオイルの融点は0~6℃なので、
もしかしたら固まるかも・・・と思いましたが大丈夫でした。
スクワランの融点が-75℃なので、その影響かな?
アンズ油は4~22℃、アーモンド油は-10~21℃、ホホバ油は11~12℃、マカデミア油はわからん。
ていうか、幅あり過ぎでしょ。
精製の度合いで変わってくるのかね・・・
まあ、結果は凍りました(笑)
固まったという表現のほうが適切なのかな?
常温に戻せば元通りですが、途中でオリザノールが析出してました。
温度が高いほど、砂糖や塩をたくさん溶かせるのですが、
温度が低いと溶けにくくなります。
この温度による溶解量の差が析出につながるわけです。
限界までオリザノールをぶち込んでいるので、
温度が下がると溶解を維持できなくなるみたいです。
まあ、常温になれば、溶けるんですけどね。
だから何?って話です。
冷凍庫なみの寒さで生活している方は、もしかしたら固まってしまうかもしれませんので、
ご注意くださいませ。
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