という暴論を吐いてみる
医薬部外品って化粧品の上位版のような扱いなわけです。
まあ、一般的には効果は
医薬品>医薬部外品>化粧品
ってことになってますからね。
それが建前であったとしても。
医薬部外品の商品調べるとさー
みんな同じじゃん!って思っちゃうんですよね・・・
ぶっちゃけ、中小零細企業に1から医薬部外品なんて作る力はないです。
OEMメーカーが医薬部外品の処方を持っていて、
それをそのままPBにして売っているってのが現状。
そりゃ、資生堂やポーラなどの業界トップクラスでなくとも、
大手と呼ばれるところや製薬会社であれば、話は違ってきますけどね。
1から処方を作って、審査を通して・・・とお金と時間がかかります。
新規の原料なんて持ち出したら、そのヒト試験のデータまで求められるわけで、
10年とか簡単に過ぎてしまいます。
で、手っ取り早く医薬部外品を作るには、
認可が取れている処方をそのまま使うこと。
多くの処方を有することで、それをウリにしているOEMメーカーもあるくらい。
差別化のために、ちょっと●●を入れたい、
そう考えるのは当然のことですが、
そもそも医薬部外品に使える原料ってのは限られます。
化粧品と医薬部外品では表示名が違うのですが、
別々に登録する必要があります。
物によっては、片方しかしていないってのもあり、
医薬部外品ではそもそも使えない原料ってのはいくらでもあります。
また、ちょろっといれるだけで、申請し直しなので、
その分の費用と時間がかかります。
ちょっとならいいんですが、それこそ有効量入れようとすれば、
完全に別処方扱いになるので、更なる負担を要します。
で、差別化するにはどうすればいいか?
コンセプトを変えるんですよ。
形状を変え、ニーズを変え、客層を変え、使い方を変えるんです。
一番多い、医薬部外品は有効成分がグリチルリチン酸2Kと水溶性プラセンタ。
抗炎症と美白で医薬部外品にすることができます。
形状を変えるってのは容器を変えるってことです。
まあ、デザインとかもそれに含まれるかな。
ジャー容器が一般的ですが、チューブに入れたり、ポンプ式にしたり、
エアレスにしたり・・・ってね。
ニーズを変えるってのは、「解決したい悩み」を変えるってこと。
本来の効能は抗炎症と美白ですが、
「にきび」に訴求してみたり、「毛穴」にフォーカスをあててみたり、
「赤ら顔」に効くとか言ってみたりと色々。
中には乳首の色がピンクになるとか、体臭改善なんかで売られているものもあります。
で、ニーズを変えると客層が変わります。
ニッチを攻めて、競合を避けるわけです。
まあ、すべてがすべてってわけではないですが、
最近そういったものを目にする機会が多かったものでして・・・
謳い文句が違うだけで、全部同じ。
なんせ、有効成分は全部同じ濃度ですから、
効果だって変わりません。
で、この処方に劇的に効果があるかといわれれば、
何を期待しているのかと逆に問いたいです。
まあ、薬事法云々といわれにくいので、
売りやすいといえば売りやすいものではあるんですけどね。
【関連記事】
コメントをお書きください