精油の光毒性
意外に知られていないのかね・・・
精油で光毒性があるものってあるんですけど、
オーガニック云々、敏感肌云々って言っているのもかかわらず、
光毒性のある精油を使っているってのをたまに見かけます。
まあ、知ってれば避けるでしょうから、
本当に知らないだけなんでしょうな。
光毒性があるといわれる精油は、
ベルガモット、アンジェリカ・ルート、レモン、グレープフルーツ、オレンジ・ビター
これ以外は全くない、もしくは無視して構わないレベルのものです。
光毒性の仕組みは、フロクマリン類が紫外線のエネルギーを貯め込み、
貯め込み過ぎて爆発するって感じです。
まあ、実質的な被害はシミができるってところです。
原液をつけて紫外線を浴びたら、ひどい火傷を起こすんですけどね。
ベルガモットは高級香水のトップによく用いられる精油で、
柑橘系にフローラル系の香りが混ざっており、非常に上品で優雅な香りを持ちます。
リラックス効果があり、人気の高い精油であります。
しかしながら、光毒性は非常に強く、0.4%以上で光毒性の危険性があるとされます。
もっとも、光毒性の原因であるフロクマリン類を除去したものもあるので、
どうしても使いたいってのであれば、そちらをお使いすることをオススメします。
まあ、精油って基本的に高額なので、沢山入れれないって諸事情があり、
そこまで神経質になる必要はないんですが、0.4%前後の配合はあり得る量なので、
注意はしておきたいところです。
アンジェリカ・ルートはスパイシーな香りで、不安を取り除く作用があるとされます。
また、催淫効果もあるとかないとか・・・
こちらは0.78%以上だと危険だといわれます。
レモン、グレープフルーツの精油はそれぞれ2%、4%と比較的高濃度なので、
そこまで心配する必要はないかもです。
ややこしいのがオレンジビターの精油。
普通は化粧品では使われません。アロマでも基本使いません。
光毒性が強いからです。
まあ、どの程度の量でってのはわかりませんが。
で、通常使われるのが光毒性のないオレンジ・スイートの精油。
オレンジ油とかオレンジ果皮油とかです。
これらにはフロクマリン類が含まれていないので、光毒性がないとされます。
柑橘系=光毒性がある
と思われているので、誤解されることがしばしばあります。
また、レモングラス、メリッサなどの柑橘系っぽいにおいのする精油も
光毒性があると思われがちですが、これらもありません。
また、柑橘類を食べて紫外線に当たっても光毒性を示すと思っている人もいますが、
そんなことはないので、気にする必要なないです。
特に気をつけたいのがベルガモット。
0.4%以上で光毒性を発揮するといわれますが、
じゃあ、0.3%なら大丈夫?0.1%なら?
可能な限り、日光にあたらないようにしたほうがよいと思われます。
オレンジビターが使われていたら、その時点で「ないわー」と思ってOKです。
アンジェリカ・ルートはあんまり見ることはないかな?
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※ (金曜日, 24 3月 2017 00:44)
精油ではないですが、キュウリも光毒性が強いらしいですね。
上記精油に加え、オーガニックものに配合されてるのを時々見掛けます。こんなものばかりバンバン入ってる製品が多くて怖いなー、といつも成分表見ては思っています。得にオーガニックならFCFじゃなさそうですし…。
でも個人的には好きなんですよね、ベルガモットの香り。いつも使えなくて残念です。
森崎 (金曜日, 24 3月 2017 01:02)
コメントありがとうございます。
キュウリパックは夜にしろって言われますが、光毒性が強いからなんですね。
ベルガモットの香り、ほんといいですよね。個人的にも好きです。
おそらく万人受けする香りなんだと思います。
だからついつい使っちゃうのかもしれませんね。
まうす (土曜日, 13 5月 2017 16:58)
質問です。
リンク先の「マルガリータ皮膚炎」では柑橘類を食べて日に当たるとシミができる説を、割りと肯定的なニュアンスで紹介しているのですが、結局どちらが本当なのでしょうか?
森崎 (土曜日, 13 5月 2017 18:02)
紛らわしくてすいません。
マルガリータ皮膚炎は諸説をそのまま書いているわけで、
個人的には食べてどうこうなるとは思ってません。
うちの祖父がミカン農家で、子どもの頃は年中柑橘類が送られてきて、
普通に朝も食べてましたが問題はなかったです。