まあ、代謝の遅れが老化なんですけどね
細胞が分裂できる回数には限りがあり、
代謝を促進させるということは、結果的に老化を
促進させることになるのではないか?
うーん、難しい事考えて生きている人はいるのですね。
一般的には「代謝アップ=良い事」って感じですが、
そう捉えていない人もいるようです。
まあ、マイノリティだとは思いますけどね。
仮に、代謝を20代前半のときのペースで維持できれば、
いわゆる老化ってのはしません。出来ればって話ですけど。
その代わり、早く死にます。
年齢と共に代謝が低下していくのは、ある意味、延命措置なのです。
で、代謝が低下する過程が老化ってやつなんですわ。
で、代謝が滞ることで、色々な支障をきたし、死に至るわけですが、
何とも意地悪な仕組みではありませんか。
代謝とは、古い物を捨て、新しい物に作り替えることです。
1年後のあなたは物質的には別物になっているのに、あなたを構築しているんです。
この仕組みが永遠に機能し続ければ、常に新しい状態を維持することができます。
つまり、不死不老ってやつです。
残念ながら、神様はそれをよしとはしなかったようで、
代謝の仕組みを破たんさせるようプログラムしています。
それが細胞分裂の制限。
細胞分裂をする際、DNAを複製するわけですが、
染色体を形成することで行われます。
で、染色体の端っこに意味のない繰り返しの配列があり、
これをテロメアと言います。
テロメアは、細胞分裂するごとに、短くなっていき、
テロメアがなくなると分裂できなくなります。
in vitroの話ですが、その上限が60回くらいとされます。
もちろん、部位によって異なるでしょうし、
体内ではテロメア―ゼといって、テロメア修復酵素もあるので、
実際の体ではどうなのかってのはわかっていません。
では、テロメアを失わなければ、細胞の寿命は永遠になるのでは?
まあ、それは正しくもあり、間違ってもいるんですよ。
テロメアを失わない細胞ってあるんです。
おそらく誰の体にも。
その細胞は何と呼ばれているかというと癌細胞・・・
ガン細胞は分裂限界がありません。
ヒーラ細胞と呼ばれる、ガン細胞は提供者が1951年に亡くなっているにも拘らず、
未だに培養され続けています。
人為的に細胞の不死化をすることはすでに可能で、
まあ、もれなくがん細胞になるわけで、
生物が不死化しないようなセイフティ機能なんでしょうな。
さてさて、話を戻しますと
代謝を上げることは、老化の抑制にはなりますが、
老化を促進することはないです。
細胞分裂の限界って話も試験管内での話であって、
実際の体ではどうなっているのかってのはわかっていません。
早死にするとはいいましたが、理論的にはって話で、
実際にあり得ない話なので・・・
老化で死に至るのと、実際は大差ないかもしれません。
病気にならない分、長く生きれるかもしれませんしね。
で、現実的に、代謝を上げるといわれているものは、
低下している代謝を少し底上げするようなものです。
プラスに働くことはあるにせよ、マイナスに働くことはないので、
杞憂に過ぎないってのが結論かな。
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