ヒアルロン酸にもアレルギー反応を示すことがあるんだ・・・
ヒアルロン酸にアレルギーがある・・・
俄かには信じられない話でしたが、
ヒアルロン酸でアレルギーを起こす人もいるそうな。
ヒアルロン酸は体内にもある物質で、
N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸が交互に重合している多糖類です。
非常に単純な構造で、タンパク質を含んでいません。
まあ、水にすらアレルギー反応を示す人がいる(極々稀ですが)わけで、
ヒアルロン酸とて例外ではないということなんでしょうか。。。
ただ、通常はアレルギーは起こらないとは言われています。
アレルギーは、本来無害なものを「敵」と認定して、排除するために起こる
過剰な炎症反応のことをいいます。
もし体内に広く分布している成分であるヒアルロン酸を「敵」と認定してしまうと、
体のあらゆるところでヒアルロン酸を排除する炎症が起こります。
ヒアルロン酸でアレルギーが起こる可能性としては、
注射で体内へぶち込んだときにはあり得るそうな。
1つは、ヒアルロン酸の純度が低く、不純物によって引き起こされるという可能性。
不純物を排除するため、その周辺にあるヒアルロン酸も排除対象にされてしまうというもの。
1つは、鶏冠由来のヒアルロン酸に含まれているトリ由来のタンパク質による可能性。
まあ、鶏冠由来のヒアルロン酸は高額なので、ヒアルロン酸注射で使われることはほぼないですが。
1つは、本来高分子100万~300万くらいのヒアルロン酸が体内にあるわけですが、
発酵法で作られたヒアルロン酸は10万前後。
その差異に反応する可能性。
これらの可能性であれば、元々からだにあるヒアルロン酸には反応しないが、
外部から足されたヒアルロン酸には過剰に反応するというわけ。
もちろん、ヒアルロン酸注射によってアレルギーが起こる可能性は
決して高いものではないんですが・・・
起こる可能性は否定できないというわけです。
高濃度のヒアルロン酸を塗布することによって、
アレルギーを誘発する可能性は・・・?
基本的にはヒアルロン酸は高分子ですから、角質層にすら浸透しません。
体内に侵入しないので、アレルギーが起こりえないんですが、
肌が荒れて傷があれば・・・なくはない話になるのかな。
まあ、化粧品でヒアルロン酸の高濃度ってのは、
水に溶解済みの原料で1%品になりますからね。
いわゆる原液ってやつですね。
正直、ヒアルロン酸原液を使って、アレルギーがでたって話は
ぼちぼち聞きます。
ただ、多くはヒアルロン酸ではなく、防腐剤に使われていた「パラベン」に
対してだったって感じだったんですよね。
原料由来の防腐剤はキャリーオーバーで表示しなくていいので、
なかなか分かりにくいです。
うちがパラベンフリーにしているきっかけになったのが、
この件なわけですが、こんなことならヒアルロン酸も抜いとけばよかったか?
と思わなくもないかな。
もっとも、そんなことを言い出したらキリがないんですけどね。
さてさて、セラミドも同じようにアレルギー反応を起こす可能性はあるんでしょうか?
稀に聞かれる質問です。
一応、今のところ「私はセラミドアレルギーだ」という人には会ったことはないです。
ただ、絶対ないとは言い切れないですけどね。
ないことを証明するのは難しいことですから。
一応、ヒト型セラミドと呼ばれるものは、ヒトの肌にあるセラミドと同じものです。
ヒト型類似セラミドではないので、アレルギーが起こる可能性は非常に低いと思います。
セラミドも体内に広く分布している物質ですからね。
脳とか神経系にも多いんですよ。
仮に、ヒト型セラミドのアレルギーなんてなったら、肌云々とか言ってるレベルではないです。
もちろん、擬似セラミドや植物セラミドではなくはないのかもしれませんが、
稀だと思われます。
食事でどれだけ取っているかって話ですから。
【関連記事】
コメントをお書きください