人工甘味料は脂肪蓄積を促進する
ノンカロリー、カロリーオフ商品があふれる昨今。
これらの多くは砂糖の代わりに人工甘味料を使うことで、
カロリーを下げつつ、おいしく仕上げています。
太らないように配慮しているつもりが、
実は太る原因を作っていた・・・
という何とも皮肉な研究結果がでているそうな。
まず、糖尿病患者の多くは、低カロリー甘味料を砂糖の代替品として摂取したいと考えているが、
これらの甘味料が代謝障害を促進するという科学的証拠が増えているそうです。
もはや疑いようのない事実、というレベル。
で、今回行われた実験は、in vitroでは培地にスクラロースを混ぜたら、
脂肪生成と炎症に関わる遺伝子が促進されたそうな。
さらに、高濃度にすると、細胞内に脂肪が多く蓄積されたそうです。
in vivoでは低カロリー甘味料(スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムカリウム)
を摂取した肥満者4人、正常体重者4人の参加者を対象に調べた結果、
低カロリー甘味料摂取のない人に比べ、細胞へのグルコース輸送の増加および
脂肪生成に関係する遺伝子の過剰発現していることが明らかになったそうです。
どういうことかというと、本来、エネルギーとして消費された糖が
人工甘味料の摂取することで、細胞内に脂肪として蓄積してしまうってこと。
脂肪ってのは、脂肪を取ると増えると思っている人が多いのですが、
実は、糖を貯蓄するため、体内で脂肪に変換したもののほうが
多いんですわ。
つまり、人工甘味料の摂取が、太りやすい体を作るという事になるわけです。。
なんてこったですね。
さてさて、代表的な人工甘味料について、少し説明しておきましょう。
スクラロース
砂糖から作られる甘味料で、なんとショ糖の600倍の甘さがあるといわれます。
苦みとか癖とかがなく、非常に砂糖の甘さに近い甘さをだします。
また、添加することで、味のカドをとり、まろやかにしたり、うまみを引き立たせる効果もあります。
アスパルテーム
アミノ酸由来で、味の素が製造、販売しています。
甘さはショ糖の100~200倍相当。
ショ糖に近い甘さを持っていますが、若干、後味にアスパルテーム感がでます。
単独で使うよりも、アセスルファムKと併用して使われることが多いです。
インスリンの分泌を促進するなどの指摘があり、
過剰摂取は糖尿になりやすいなどといわれています。
(まあ、あくまで過剰に・・・って話ですが)
アセスルファムK
完全な合成物になります。甘さはショ糖の200倍相当。
甘さの立ち上がりが早く、後に引かない感じになります。
単独で使うと、苦さや後味の悪さを感じるので、
後に引く甘さを持つ甘味料と組み合わせます。
まあ、毎日人工甘味料で味付けしたドリンクをがぶがぶ飲むような
生活をしなければ、特に問題はないんですけどね。
ただ、ダイエット目的で、人工甘味料を取っているのであれば、
逆効果でっせって話です。
そもそも、人工甘味料のやつってまずくね?
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