紫外線吸収剤
とある商品で、紫外線散乱剤なし、明らかに紫外線吸収剤も少ないにもかかわらず、
SFP35、PA+++をたたき出しているものがありまして。
まあSFPのほうは、ありえなくはないですが、
PAのほうはさすがに無理っぽくね?と。
PAはUVAをどれくらい防げるかって数値の目安なのですが、
そのための成分がジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルだけ。
しかも1%未満です。
これはこの原料がそれだけ優秀ってことなのか?
ということで調べてみました。
原料名はユービナール。BASF ジャパン株式会社の原料です。
最近はPA++++が求められており、使用アイテムは物凄い数。
おそらく、今後も採用し続けられるであろう原料です。
UVAを特異的に吸収するとともに、光安定性に優れているので
扱いもしやすいとのこと。
ポジティブリストに載っていて、上限は10%
まあ、今は用済みのリストではありますが。
うーん、微量でいいのに10%が上限?高過ぎね?
逆に、それだけ入れても問題ないってことなので、
安全性は高いってことかな?
紫外線のエネルギーを熱に変えて放出するタイプになります。
光安定性に優れているってことなので、
紫外線により構造の変化がしづらく、効果が長く持続するそうな。
毒性については特にでてこないかな?
まあ、上限10%の設定ですから、ないようなものですしね。
紫外線吸収剤=悪、という固定概念を持っている人が
あーだ、こーだと言いていますが、特に根拠があるわけではないです。
まあ、最近の日焼け止めは皆数値Maxですので、
あんまり参考にならんのですわ。
この原料を使っているのはだいたいPA++++
配合例は3~5%が多く、確実な効果が欲しいときは
これくらい配合するそうな。
PAの+が1つ減ると半減するので、
PA+++は1.5~2.5%くらい
PA++は0.75~1.25%
といった感じか。
もっとも、他のものと組み合わせることで、
配合量を抑えることはできると思いますが。
【関連記事】
<<<前 次>>>
コメントをお書きください