ヒトの皮脂由来のオイル
セラミドはヒト型セラミドがいいと言い続けておりますが、
まあ、特に異論はないと思います。
で、よく「●●オイルはヒトに近いからよい」とか「ヒトの組成に近いからよい」
なんてフレーズを見るんですが、そこでふっと思ったわけです。
ヒト由来のオイルがあれば、それが一番いいのか?と。
流石にヒトから脂をとるのは非人道的手段しかないのですが、
昨今はヒト幹細胞培養エキスが売られている時代です。
まあ、ヒト由来の脂を産生させるってのはできなくはないです。
さてさて、馬油ならず人油・・・
正直、どうでしょう?使いたいです??
あまりいい印象ではないのではないでしょうか。
理由としては、皮脂が多いオイリー肌の人の状況を想像してしまうから
なんじゃないかと。。。
しかも、自分のではなく、他人のものとなると、
ちょっと微妙な気分になるのもしかたがないかなーとも思います。
ヒトの皮脂の組成は
トリアシルグリセロール(約25%)
ジアシルグリセロール&モノアシルグリセロール(約10%)
遊離脂肪酸(約25%)
スクアレン(約10%)
コレステロール(約1.5%)
コレステロールエステル(約2.5%)
ワックスエステル(約22%)
その他
大雑把にこんな感じで構成さてています。
遊離脂肪酸の組成は
ミリスチン酸(2%)
パルチミン酸(20%)
ステアリン酸(11%)
パルミトオレイン酸(4%)
オレイン酸(30%)
リノール酸(15%)
リノレン酸(0.3%)
人に近いオイルというと、だいたいこっちの話になります。
食事や肌環境によって、大きく変動し、
それが肌へ直接的に影響してきます。
また、脂肪酸ではなく、ワックスエステルに注目すれば、
ホホバ油がヒトの皮脂に近いという表現ができます。
スクアレンに注目すれば、スクワランが最も近いとなります。
人工的に同じものを集めることも可能っちゃ可能。
ヒト由来ではなくヒト型オイルってところか。
これだとあんまり抵抗はないんでないかな?
だれかやってそうだけど、今のところどこもやってないっぽいです。
あんまり意味がないのか、ニーズがないだけなのか、
はたまたその両方?
まあ、ヒトに近いくらいが丁度いいのかもしれませんね~