光を操るルミカン

肌で光の波長を変える物質

ポーラの研究で明らかになったことですが、

ルミカンと呼ばれるタンパク質が真皮のコラーゲンのまわりに存在し、

肌の弾力性に寄与することが知られていました。

 

なんとこのタンパク質、光を操る物質でもあるということを突き止めたそうです。

 

ルミカンねー

あんまり聞き慣れない言葉ですね。

ルミガンは、緑内障の目薬でまつ毛が伸びる副作用があるとのことで

有名ですが、それとは違います(笑)

 

 

素肌は光の95%は肌内部へと浸透し、僅か5%だけを反射しているそうです。

日焼け止め、大事ですな・・・

 

肌内部へ侵入した光は肌内部の物質によって60%くらいは反射され、

残りの40%くらいは吸収されるそうです。

 

で、この反射した光が肌の色になるわけです。

 

葉っぱが緑に見えるのは、葉っぱが緑の波長の光を反射しているからで、

ヒトの肌が肌色に見えるのも同じ原理なわけ。

 

極論ではありますが、すべての波長の光を反射できれば、

肌は真っ白に見えるわけで、可能な限り、多くの波長の光を

反射できれば、それだけ美白に近づくことになります。

 

 

肌内部で光を反射している物質がルミカンってわけで、

紫外線などの目には見えない光を、可視光線に変換して、反射しているそうです。

 

紫外線の害から肌を守っている物質でもあり、

また、肌の明るさを左右する物質でもあります。

 

おそらく年齢と共に減少するので、補うってのも1つの手段ではありますが、

日焼け止めや下地に配合すれば面白いかもねー

 

 

 

さて、残念ながらルミカンそのものはまだ原料としては存在しておらず、

ルミカンの産生を促す物質を使うことになります。

 

その原料がBPルミナエキス

ショウブエキス、クジンエキス、クリアマジョラムエキスの複合エキスになります。

まあ、だいたいこのパターンですな。

 

ショウブエキスはショウブの根から取れるエキスで、

抗炎症作用、血流促進効果などがあるといわれます。

 

クジンエキスはクララ根エキスになります。

解熱作用や利尿作用があることから、民間療法で古くから使われてきた漢方の1つ。

抗菌作用、収れん作用などがあるそうな。

痒みの抑制効果もあるとか。

 

クリアマジョラムエキスはシソ科の植物のエキスで、

リラックス効果、血行促進効果とかあるそうです。

 

丸善製薬で一応、全部揃うかな。

 

もちろん、個々ではルミカンのルの字もでてきません。

脈絡のない組み合わせのように見えますが、

まあ、気の遠くなるような試行錯誤の結果なんでしょうねー

 

 

正直、肌構造を再構築しなければ、ルミカンだけ増やしても意味はないです。

加齢によって増えるタンパク質分解酵素によって、コラーゲンと一緒に分解されることで

原料するわけですから、その環境の改善とコラーゲンの立体構造を

元に戻さないといけません。

 

まあ、その辺にも効果があるのなね?

 

 

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