まあ、1つのジャンルとも言えなくはないのですが
いま、超敏感肌用のアイテムを企画中なのですが、
ふっと思ったわけです。
ぶっちゃけ、「敏感肌用」の定義はなくて、
何を根拠に敏感肌用といっているか?
というのをちょっと掘り下げてみます。
①刺激がない、もしくは少ない
刺激になる可能性のあるものを避けて商品設計されたものです。
多くの場合、実際に刺激があるのかが問題になるのではなく、
世間体のほうに気を使った処方になっている場合が多いです。
界面活性剤がどうのこうのだとか、防腐剤がどうだとか、
そんな話を目にしたことがあるのは、1度や2度ではないはず。
●●フリーを謳うことで、敏感肌用の根拠とするわけです。
で、これを突き詰めていくと、ほぼ水ってことになります。
刺激の可能性は、あらゆる原料でゼロではないんです。
100%安全だと言い切れるものはありません。
中には、ほんとに水だけって商品もあるんですよ。
一応、特殊な水ってことになっていますが。
まあ、そこまで極端なものは少ないのですが、
刺激のリスクを排除するという名目で、
機能性を削っている商品は、そこそこあります。
機能性成分は、何かしら肌に作用するわけで、
毒にも薬にもならないようなものよりも、刺激性のリスクはあがります。
リスクが上がるってだけで、刺激になるとは言ってないのがミソですかね。
可能性の問題ですから、何とでも言えるわけで。
で、機能成分を超微量いれておくだけに止めている・・・
結果、刺激はないけど効果もないっていう商品が出来上がるわけです。
敏感肌用ってことで、効果も薄い商品を売るだけでも悪質ですが、
脅し商法とでもいうんですかね?
●●はダメ、〇〇もダメ、あれもこれもダメ、刺激になるといって、
自社商品に誘導するやり方・・・
との合わせ技でやってるところもあるので注意したいものです。
②抗炎症作用が高い
敏感肌ってのは、炎症が起きやすいんです。
普通は問題ないようなものにも反応してしまうので、
それを抑えてしまうわけです。
よく使われるのはグリチルリチン酸2K、
あとは、その由来となる甘草エキスが使われることが多いです。
抗炎症作用のある原料は多岐にわたっているので、
何を使うかは開発者のセンスですかね。
肌荒れなどがある場合には、非常に有効です。
アトピーが症状を抑えるためにステロイドを使うように、
まずは炎症を抑え、そのあとに適切なケアをするわけです。
まあ、医薬部外品が多くなっちゃいますかねー
化粧品では抗炎症作用なんて謳えませんので。
あくまで炎症を抑えているだけなので、
プラスαの効果が求められます。
最近だとセラミドと組み合わせた処方が増えているかな?
炎症を抑えつつ、セラミドでバリア性を高めるってね。
③オーガニック
ケミカルは刺激になる、ナチュラルは優しい、
そんな先入観を全面に押し出すやり口。
すべてオーガニック原料だから敏感肌用だってね。
オーガニック=安心
ってのは幻想以外の何ものでもないのですが、
多くの人はそう思っているわけで。
まあ、なんか良さ気な雰囲気を醸し出しているので、
なんか良さそうって思ってしまうのは仕方ないことなんですが。
もちろん、良い商品もたくさんあるのですが、
中には刺激性のリスクは高いのに、効果はイマイチという
ものもあるので注意したいところです。
とあるアンケートで、自分は敏感肌だと思うか?
という問いでは、約8割が「敏感肌だと思う」と答えたとか。
つまり、市場としては非常にデカいわけなんですよ。
敏感肌の定義はないので、そう思っている女性は多いんです。
実際に敏感肌かどうかはあんまり関係ない。
敏感肌用商法ってのは、金になるってわけさね。
で、うちも同じようなことをしたいのかというと、
ちょっと違う。
敏感肌でも使える化粧品を作りたいのではなく、
どんな化粧品でも使えるようにしたいわけです。
つまり、敏感肌を卒業させるようなアイテムを作りたいと。
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