コラーゲン160,000mg配合!

コラーゲンドリンクの話

1本に高濃度コラーゲン配合!

その量なんと160,000mg!!

 

なんてのを目にしたわけですよ。

は?コラーゲン160gも1瓶に入っているのか?

どういうこと?っと思ったわけです。

 

まあ、ご察しの通り、1回分で160,000mgも入っているわけでは

当然ありません。

 

たしか480mlだったかな?

1回分で15mlとのことなので、

480÷15=32

160000÷32=5000

 

つまり、1回分は5000mgってことになりますね。

 

ただ、15mlに5000mgってのは

確かに高濃度ですな。

 

 

数字盛るのは非常に効果的でして、

まあ、この表記は非常にインパクトがあるのは事実。

私も思わず見ちゃってるわけですので(笑)

イチイチ計算しないのが普通でしょうしね・・・

 

 

さてさて、コラーゲンドリンクのお話しをしていきましょう。

まずはコラーゲン選びですが、一番安いのは豚由来のコラーゲン。

昔は牛もあったんですが、狂牛病の関係で扱いがなくなってしまいました。

まあ、一部、カプセルで使われるようにはなってきてはいますがね。

こいつは消化されにくいのが特徴です。

工業用でも使われており、安定性が高いってのがウリになるのです。

 

話が逸れましたが、豚コラーゲンは安いうえに、

臭いがあまりないので、高濃度で配合するには適しています。

味にもあまり影響しませんしね。

 

ヒトに近いコラーゲンだからよいって人もいますが、

効果の面でいえば、魚由来のコラーゲンのほうが効果は高いです。

牛とは逆に消化されやすいんだとか。

工業用の論文になりますが、そんな内容のを読んだ記憶があります。

だから牛の代替にはなり得ないみたいな内容です。

 

価格は豚よりも若干高いです。

魚っても色々いますが、ほとんどはテラピアという魚の鱗から取ったものになります。

中国から凄い安いのが大量に入ってきているので。

 

高濃度にするには、やっぱり価格を1円でも抑える必要があるわけですからね・・・

 

テラピアは養殖されているものなのですが、

やっぱり中国産ってのは色々心配にはなります。

抗生物質もバカみたいに使ってるでしょうし、

重金属の汚染の懸念もあります。

 

まあ、大丈夫だとは思いますが、

産地の分からんコラーゲンってのはちょっと嫌かな。

個人的には、ですが。

 

テラピア以外では、価格が2~5倍くらいになります。

北海道の鮭由来のコラーゲンがありますが、

高いですけど、品質は良いです。

臭いが魚由来のコラーゲンとしては少ないです。

 

 

実際にコラーゲンの摂取量としては、2000mg以上で効果があるとされ、

5000mg以上が望ましいとされます。

一時、コラーゲンブームのときは含有量競争が起こり、

1瓶で30000mgものコラーゲン(もちろん、1回分)配合の商品まででていました。

 

ぶっちゃけ、取れば取るほど効果が上がるってものでもないので、

現在は10000mg入れているところも少なくなり、

まあ、5000mgで落ち着いています。

 

効果にあまり差がないなら、沢山入れる必要性もないですし、

高含有ってのがマーケティング的な観点からもあまり有効ではない

ってことのようでして。

 

10000mgでも5000mgでも売れ行きが変わらんなら、

5000mgで売るでしょ?

 

 

次に分子量の話です。

コラーゲンはもともと30万分子量くらいで、かなり大きく、

水に溶けません。

 

これを酵素処理で細かく分解していくのですが、

一般的には10000くらいが主流です。

 

で、細かくしようとするほど、コストがかかります。

タンパク質分解酵素は切れるところが決まっているので

1種類の酵素だけでは限界があるのです。

 

で、この酵素って意外に高いんですわ。

だから、ジペプチドとかにしようと思うと、

値段が跳ね上がってしまいます。

 

含有量競争はダメだと気付いた企業が、

今度は分子量で差別化しようとしました。

小さければ小さいほどよいという主張ね。

 

一時は1000分子量とかもありましたが、

分子量の話をされても一般的にはついていけない話なので、

あまり売れなかったんです。

 

今はほとんどみません。

確か廃盤になってなかったけ?

 

まあ、分子量が小さいほど良いってのは間違ってはいないのですが。

 

 

で、コラーゲンドリンクにすると、粉よりもコストが上がるので

販売価格は上がります。

 

ぶっちゃけ、どちらが効果が高いかって話ですが、

ドリンクのほうが高いです。

液体にしたほうが効果が高いってのは、経験則上、

正しいと思います。

もちろん、体感を上げる方法はいくつかあるのですが、

これは企業秘密ってのになるので割愛です。

 

 

あとは、コラーゲンを摂取しても、それが直接肌のコラーゲンになるわけではないです。

あくまで、コラーゲン由来のペプチドが肌のコラーゲンを活性化させるってだけです。

ですので、年齢を重ねてコラーゲンの活性が著しく低下している場合、

思ったような結果はでません。

個々人のコラーゲン産生力に依存するので。

 

また、コラーゲン合成にはビタミンCが必須です。

コラーゲン合成酵素の補酵素となるのがビタミンC。

 

とはいえ、コラーゲンとビタミンCを一緒に入れると、

メイラード反応が起きて、変色します。

コラーゲンドリンクに、ビタミンCを別に付属させておいて、

飲むときに混ぜるって商品がありましたが、

理由はそのため。

 

まあ、面倒ってことで最近は見ないですけどね。

 

つまり、必須なビタミンCだけど、一緒に入れておくと

劣化してしまうので、一緒にできないというジレンマがあるわけです。

コラーゲンドリンクを作る際には盲点となるので、

ご注意を。

 

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