セラミド塗っても意味ない??
お客様からのご質問で、薬剤師のお友達に
「セラミドを塗布して肌に定着するわけないじゃんwww」
といわれたそうで・・・
今更セラミドの効果は否定しようがない昨今で、
何故、そのような発言がでたのが、非常に興味深いところです。
まあ、何かしらの情報ソースがあるはずなので、
セラミドについてネガティブな情報を漁ってみたのですが、
残念ながら「セラミドを塗布しても意味がない」という情報は見つけられませんでした。
ぶっちゃけ、セラミド関連の論文出しているようなのことは、
セラミドの有用性を示したいところばかりなので、
当然ながら、セラミドの効果に否定的な論文ってのはでてきません。
(あるかもしれませんが、あっても黙殺されるでしょうね)
で、個々人が独自の理論を展開しているものがあるかと思いきや、
そういったものも出てきません。
まあ、広告で「セラミドなんて意味ない」といって、
自社の商品へと誘導しているところもありますが、
さすがにあれを鵜呑みにする人はいないでしょうし・・・
まあ、推測してみましょう。
①コラーゲンやヒアルロン酸と同じと考えている
コラーゲンやヒアルロン酸は非常に分子量が大きく、
肌へ浸透することはないです。
そのうえ、これらの成分が存在するのは表皮の下にある真皮の部分。
ですので、これらを塗っても肌のコラーゲンやヒアルロン酸を
補うってのは不可能です。
ではセラミドは?
セラミドの分子量はセラミド3で400前後なので、
コラーゲンとかと比べると非常に小さいです。
で、セラミドが存在しているのは、肌表面の角質層。
細胞間を埋める細胞間脂質の主成分となっています。
つまり、簡単に届くところにあるわけです。
塗って細胞間脂質に届かないってなことはないです。
②肌は排泄器官であると考えている
肌は外部との境界線であり、外部からの侵入を防いでいるもの。
また、汗などで老廃物を体外に出すためのもので、
出ていくことはあっても、入ってくることはない。
なんて話は聞いたことあると思います。
ある意味正しいのですが、肌から全く入らないってことは
残念ながらありません。
セラミドもその1つ。
バリア構造を壊さないと浸透しないとかなんとかいってた連中が
過去にはいましたが、そんなことする必要もないんです。
「経費毒」を信じる人は何でもかんでも肌から浸透して危険!
って煽ってた人達がいて、それを否定するってことで、
極端に振れた結果なんだとは思いますが、
極論すぎるんですよねー、どっちも。
③化粧品は効かないと考えている
化粧品というのはあくまで嗜好品。
だから効果があるはずはない、むしろ効果があってはダメだと。
お医者さんでもセラミドは医薬品でないから効かないって
平気で言う人もいます。(だから薬使え的な)
建前上、化粧品は効果が謳えないわけですが、
イコール効果がないってわけではないんですけどねー
④セラミドはアポトーシスを誘発する物質だ
セラミドは肌だけでなく、様々な部位で存在しています。
神経系に多いかなー。
で、お肌の研究よりもこちらの研究が先行してましたので。
ちなみに、アポトーシスとは細胞の自然死。
当初、セラミドが美容にいいとの話を聞いたときは
困惑した学者さんもいたとか。
肌のセラミドは特異的で、脂肪酸が長いです。
極長鎖脂肪酸、超長鎖脂肪酸は肌特有のセラミドで、
これらが肌のバリア機能と保水機能を発揮します。
まあ、こんなところなのかなー
あとは業者のいっていることはそこに都合のいいデマだとか、
そんな偏見でもある場合かな?
塗っても飲んでもセラミドに関するエビデンスは
肯定的なものばかりです。
まあ、利害関係者の研究ではあるので、当然ではありますが、
ちゃんと科学的手法を基にして行われたものですからねー