ヘパリン類似物質の医薬品
朝日新聞だったかな?がヘパリン類似物質の医薬品が
美容目的で使われている問題を取り上げたわけですが・・・
いつの間にか大事になってますね。
厚生省で処方量の規制の検討が始まったそうな。
まあ、これは規制される流れだなー
事の発端は、ブログやSNSで「ヘパリン類似物質最高」みたいなのが
拡散されたことです。
医薬品なので保険がきくので、数百円の負担で
何万円の高級クリームよりも効果があるとかなんとかって感じで
紹介されたため、美容目的でヘパリン類似物質の処方を
求める輩が急増したとか。。。
なんと、推定で年間93億円もの税金が、
不正なヘパリン類似物質の使用で消えているそうで、
年々増加傾向になるそうな。
美容目的で使用する場合は、保険適応外にすべきとの意見がでており、
将来的にはそうなるんじゃないかなー
無駄に医療費を圧迫しているとか、実際に治療で使っている人が困るとか、
そんな話で良心の呵責を起こすような人は、そもそもヘパリン類似物質を
化粧品代わりに使ってないでしょうからね・・・
これだけ騒がれても自粛するような輩ではないだろうし。
さてさて、このヘパリン類似物質が如何ほどのものかってことですが、
1つ面白い論文があるのでご紹介。
アトピー性皮膚炎に対する合成疑似セラミドクリームの有用性及び安全性の検討
—ヘパリン類似物質含有軟膏との比較—
簡単にいえば、アトピーに対して擬似セラミド8%配合されたクリームの有効性を確かめるため、
ヘパリン類似物質と比較したもの。
擬似セラミド8%のクリームってのは、言うまでもなく花王あれです。
ヘパリン類似物質はヒル●イドになります。
結果として、ヘパリン類似物質と同等の効果があるとのデータがでています。
最終的な結論では、有用性は擬似セラミドのほうが高いって言っているかな。
まあ、擬似セラミド8%のクリームも医薬部外品ではあるんですけどね。
擬似セラミドはヘパリン類似物質と同等以上の効果が期待できるってことやね。
もちろん、擬似セラミド8%ってのは相当な量なわけ、
花王のオリジナル原料ですから、キュ●●がって話になるわけですけど。
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