あくまで個人的な選びからなので、参考までに。
一昔前はサプリメントは胡散臭いものって感じでしたが、
近年は割と市民権を得てきているような気がします。
とはいえ、広告の謳い文句に惑わされず、
ちゃんと選ぶのは難しいのかもしれません。
最近、何を飲んだらいいのかというご質問が非常に増えています。
というわけで、サプリメントの見方をご説明しようかと思います。
私自身、こちらの業界にどっぷり浸かっている身なので、
あんまり参考にはならないかもですが・・・
まず、サプリメントは僅かな容量しか詰めることができません。
ハードカプセル(1号)であれば300mgくらい、
ソフトカプセルであれば120mgくらい、
打錠だと150mgくらいが配合できる量になります。
ですので、1粒であれもこれもと機能性を求めているものは論外です。
美容にもいいし、脳にもいいし、目もよくなって、関節にもいい・・・
って商品はあの狭い世界で作ることは物理的に不可能です。
また、摂取量がグラム単位のものは不向きになります。
例えば、コラーゲンの有効量は4000mgくらいは必要です。
カプセルで美容系サプリなのに、コラーゲンをウリにしていたら、
避けるべきところです。
まあ、普通は成分の推奨摂取量なんて知らないと思いますのが、
調べればだいたいでてきますので、気にしてみてください。
これで失敗する可能性が格段に低くなります。
あと、原料にも色々ありまして、
例えば、マカといってもマカを乾燥させて粉末にしたマカ粉末もあれば、
抽出したマカエキスもあります。
粉末にしただけのものは、サプリで取る量ではあまり意味がないので、
エキスのものを選びます。
エキスを粉末化する際に、フリーズドライしたものか、
スプレードライをしたものかでも話が違ってきます。
エキス抽出は液体ででてきますが、これをサプリメントで使うためには
粉末化しなければなりません。
(ソフトカプセルならそのままでもいいけど、扱いが面倒なのでだいたい粉末にします)
フリーズドライは、水分だけを飛ばす方法で、
スプレードライは粉末にしみこませて粉末化します。
例えば、プラセンタをフリーズドライすれば100%プラセンタエキスですし、
スプレードライすれば10%そこそこがプラセンタで、あとはデキストリンなどの
賦形剤になります。
プラセンタエキス100mg配合といっても、スプレードライだと
十数%しかプラセンタエキスでないことになりますので注意が必要です。
また、ややこしいのが、マカエキス1つをとっても、
それぞれ規格値が違います。
マカの有効成分は、ベンジルグルコシノレートであり、
これが成長ホルモンの分泌を促します。
マカエキスに何%含まれているかってのが各メーカーによって規格が違います。
ベンジルグルコシノレートであれば、0.6%含まれていれば多いとされます。
ですので、同じマカエキス100mgといっても、同じ機能性を持つとは限らないうえ、
どこのメーカーを使っているかを判断するのは不可能なんですけどね。
ただ、高スペックな原料は、原料の商品名がついていて、
販社もこれを謳っている場合が多いです。
あとは、機能性も高く、摂取量も少しでいいという優れた原料もありますが、
こいつらは揃いも揃って、高いです(笑)
ほとんどが、有効成分を非常に高濃度で抽出したものになります。
さらにマイナーなものが多いです(笑)
高くて少量しか使わないのは、OEMメーカーの在庫リスクが
非常に高いからってのが裏事情です。
たいてい1kgで購入するのですが、製造には100gしか使わないとなると、
残りは在庫となるわけですからね。
しかも金額が高いわけでして、製造利益を喰っちゃいます。
あんまり使いたくはないんですわ。
ですので、「おお!」と思うのは業界の人間くらい(笑)
個人的に好きなのは、バイオぺリンで黒胡椒抽出物になります。
辛み成分であるピぺリンを95%以上で規格しています。
1mgで有効成分の吸収量を2~15倍にする優れものなんです。
クロセチンとか、非変性型Ⅱ型コラーゲンとか・・・
まあ、色々あります。
効くんだけど、予算的に無理って感じでサンプル以外触ったことないものが多いです。
もっとも、大して効かないくせに、くそ高い原料も色々あるんですけどね。
ですので、高けりゃいいって話でもないです。
また、一般の方が原料原価なんて知る由もないですけどね。
正直な話、昨今はク●みたな商品は淘汰されて、
普通に手に入るものは、ほとんどがちゃんとしていますから・・・
あんまり神経質になる必要もないっすけどね。
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