とりあえず入れとけみたいな?
配合をお任せすると、たいてい入ってくるアミノ酸。
手っ取り早く数を稼げるし、原価も安いですからね。
使いやすいといえば使いやすいので、しょうがないのですが。
さて、アミノ酸とは何か?というお話から。
アミノ酸はタンパク質を構成する最小の単位。
アミノ酸がたくさん集まってタンパク質になるというわけ。
遺伝子にコードされているのは、アミノ酸の配列となるので、
生命を形成する最小単位ともいえます。
生物は基本的に20種類のアミノ酸で構成されており、
人が合成できないものを必須アミノ酸とし、こちらは9種類。
(トリプトファン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、
バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジン)
逆に言えば、残りは体内で合成可能ってわけです。
タンパク質・・・まあ、肉とか卵とかを食べると摂取できるわけですが、
これらが胃と小腸の消化酵素によって分解されてアミノ酸となり、
小腸で吸収されます。
吸収されたアミノ酸を再合成することで、
筋肉になったり、臓器になったりするわけです。
アミノ酸の桶理論ってのがありまして、
20種類のアミノ酸で1つの桶を作っているというイメージです。
つまり、一番不足しているアミノ酸までしか水を貯めれないって考えで、
バランスよく食事をすることの重要性を訴えているわけです。
水はここではタンパク質を意味します。
まあ、これはアミノ酸だけでなく、ミネラル、ビタミンにも言えることです。
つまり、1種類のアミノ酸だけを多く摂取しても、
あまり意味がないというわけ。
もちろん、摂取したのが不足しているアミノ酸だった場合、
図の場合だとロイシンを多くとれば、大きな変化にはなるんですけどね。
正直、何が不足しているかわからないので、
全体の底上げをするのが理想です。
アミノ酸スコアというのがありますが、
これが高いほど、バランスの取れたアミノ酸が含まれているというわけです。
で、化粧品にはアミノ酸がどんな効果があるのかというと、
天然保湿因子の1つなので、角質細胞の保湿を行うことができます。
乾燥対策には必要といえば、必要な成分。
ただ、残念ながらアミノ酸に高い機能性はないっす。
コラーゲンの原料もアミノ酸?
確かにそうですが、塗布したアミノ酸が真皮層にあるコラーゲンの原料になる
わけではないです。
ホルモンもアミノ酸からできている?
確かにそうですが、アミノ酸がホルモン様作用があるわけではないです。
まあ、アミノ酸に過度な期待をしている人はいないとは思いますけどね・・・