パラベンアレルギーの割合は0.3%くらいらしい
とある記事に
「パラベンアレルギーは0.3%くらいの割合しかいない」
と書かれていました。
1000人に3人の割合。
日本の総人口1億人とすると、全国に30万人くらいってことです。
この数字の信ぴょう性はさておき、
決して多いとはいえない数字です。
花粉症は30%以上、都市圏では半分は花粉症だと言われているわけですからね。
とはいえ、個人的にはもっといるように感じます。
周りにポンポンいるってのもありますし、
パラベンフリーの商品を扱っているので、
パラベンがダメってお客様も多いです。
パラベンって何?
パラオキシ安息香酸エステルのことで、
食品、化粧品などの防腐剤として使われます。
幅広い菌に対して、高い静菌作用をもっているので、
これ1つでも十分ですが、複数組み合わせることで
さらに高い効果が望めます。
静菌作用とは、菌が増えないようにする作用で、
殺菌とは違います。
パラベンに殺菌作用はありません。
メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベンなどがあります。
抗菌活性の強さは、メチル<エチル<プロピル<ブチルとなるそうです。
化粧品でもっとも使われている防腐剤で、
歴史も古いです。
使用上限は1%となります。
なぜ、パラベンは嫌われている?
パラベンアレルギーが少ないにもかかわらず、
なぜ、パラベンフリーの商品が巷にあふれているんでしょう?
1つは旧指定成分だからってのが大きいと思われます。
一昔前は指定成分以外は表示義務がなかったんです。
で、指定成分はアレルギーの可能性があるってことで、
表示義務があったわけです。
今となっては、全成分表示義務がありますので、
「旧」指定成分ってわけです。
まあ、これを利用して商売をしたわけですよ。
バラベンは悪い成分だとし、パラベンが入っていないうちの製品は安心だ・・・
みたいな?
その影響が大きく、業界としてもパラベンを避ける傾向にあります。
今では原料レベルでは、ほぼパラベンフリーです。
とはいえ、パラベンアレルギーでない限り、
パラベンはほぼ無害ではあります。
パラベンアレルギーの原因
ほとんどの場合、パラベンアレルギーはある日突然なります。
明確な原因ってのは正直わかってないんですが、
実際にパラベンアレルギーの人の話から原因を推測してみました。
①更年期
ホルモンバランスの乱れってのが1つの原因になる可能性があります。
人間の恒常性は、自律神経系、免疫系、内分泌系(ホルモン)で
成り立っており、どれか1つがおかしくなると、他にも影響がでます。
つまり、ホルモンのバランスが大きく変わることで、
免疫系も何かしらの変化を受け、結果として今まで大丈夫だったパラベンに
アレルギー反応が出るようになるのではないかと思われます。
同様に食生活の急激な変化、例えばダイエットなどで脂肪を極端に落とすとか、
ホルモン剤の使用などとかも影響がでるかもしれません。
②ストレス
ストレスは自律神経系を乱します。
ホルモンではなく、自律神経系から免疫系への働きかけになります。
ストレス時には過剰に炎症物質が体内にでています。
その結果、免疫が暴走しやすい状況なので、
1つの引き金を引く要因になっている可能性があります。
③虫に刺された
蜂に2回刺されると、アナフィラキシーショックが起こるという話を
聞いたことがあると思います。
場合によっては死んでしまうこともあります。
つまり、免疫系に大きな影響を与えるわけなんです。
蜂に限らず、ムカデとかアブとかに刺されることによって、
今まで大丈夫だったものに、アレルギー反応を示すようになる
って話は結構あるみたいです。
また、使われる薬剤の影響もあるかもしれません。
薬にも防腐剤が必要ですので、それらと一緒に入ってくる
パラベンを悪いものとして体が判断するって可能性はあるかもしれません。
④長期使い続けた結果
花粉症になるには、一定以上、体内に花粉が入ってくる必要があります。
イメージとしては、花粉を入れる桶みたいなものがあり、
徐々に蓄積し、最終的に桶から溢れると花粉症になるというわけ。
パラベンでも同様なことが起こりえるわけで、
昔からずーーーーーっと使い続けてきたら、アレルギーになるかもしれません。
しかしながら、この容量説は杉の木に囲まれている田舎よりも、
杉の木がほとんどない都会のほうが花粉症が圧倒的に多いという
矛盾から否定的ではありますが。
一説によると、花粉と排気ガスなどの汚染物質が反応して、
アレルゲンとなっていると言われているので、
パラベンとの組み合わせで、あまり望ましくないものが
あるかもしれません。
おそらくは、色々重なることによって引き起こされるのではないかな
というのが個人的な見解です。
また、今回はパラベンについて話していますが、
他のアレルギーについてもあてはまる話だと思います。
ヒトによっては、これがBGだったり、PGだったりするって話で、
特別パラベンがアレルギーが起きやすいというわけではないっす。
パラベンアレルギーでなければ、パラベンは優秀な防腐剤であるのも
間違いないですので、勘違いしないでくださいね。
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