セラミド原液ではなく、セラミド原液配合
何気にみていた広告でちょっと気になる表現がありまして・・・
セラミド原液配合!!
ん?ツッコミ待ち?
セラミド原液を何%配合っていって、
あたかもセラミドがたくさん入っているように見せてる
ところはたくさんあるんですが、
(実際、そう勘違いしている人は多いです)
セラミド原液配合!だけだと、
何がしたいのかよくわからんです。
原液の定義はされていませんが、
通例で原料として販売している液体を称して原液といっています。
つまり、化粧品を作る時には必ず原液を使っているわけでして・・・
原液配合って、そりゃそうだろとしか。
もっとも、セラミドは100%の粉末のものがあります。
粉末の原料を使っていませんよ~という主張なんですかね。
セラミド粉末を使ったほうがセラミド原液を使うよりも安くなります。
例えば同じ0.01%のセラミドを配合しようと思ったら、
粉末を使ったほうが低コストです。
また、高濃度で配合しようと思ったら、粉末を使うしかないです。
なぜなら、セラミド原液のセラミド濃度は1~1.5%くらいなので、
原液だけにしても、最大1~1.5%なんですわ。
とはいえ、セラミドの粉末を使うのは、それなりの技術がいります。
水にも油にも溶けにくいので、ちょっと面倒な原料なんです。
で、水に溶けるように加工したのがセラミド原液で、
手軽に加工できるわけっす。
さらに、あらかじめ複数のセラミドを混ぜてあるので、
成分表示的にも見栄えがよくなります。
粉だと、複数用意する必要がありますからね。
そのため、セラミドの粉末を使っているところよりも、
セラミド原液を使っているところのほうが、圧倒的に多いです。
つまり、セラミド原液を配合している商品のほうが多いわけで、
セラミド原液配合の主張の意味がわからん・・・
となるわけです。
ちなみに、セラミド原液5%配合って書かれると、
セラミドが5%も入っているのか!と勘違いされる人は
かなり多いです。
しばしば、そこと比較されて、おたくは少ないなー的な
ことを言われることがあります。
セラミド原液5%ってのは、確かにかなり配合しているのは間違いないです。
しかしながら、セラミドの濃度は0.05%~0.075%ですから。
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