ジヒドロキシリグノセロイルフィトスフィンゴシン

世界初の新セラミド

ロート製薬が新たに見つけたセラミド、

ジヒドロキシリグノセロイルフィトスフィンゴシン。

某シリーズに配合されています。

 

skinmimicsを使ったシリーズを出しているのですが、

差別化のためにオリジナル原料をぶち込んできました。

 

醤油粕に含まれている麹由来のセラミドになります。

醤油粕といえば、天然ヒト型セラミドの抽出も行われており、

セラミドの宝庫なんですよ。

 

まだ特許は切れていないと思いますので、

マルチにセラミドを回収するのではなく、一成分に限定して抽出したのだと思われます。

 

「世界初、新セラミドの化粧品への配合を実現化」、

世界で初めて抽出した、ではなく「配合した」ということなので、

提供先は天然ヒト型セラミドと同じなのかもね。

 

 

それはさておき、このジヒドロキシリグノセロイルフィトスフィンゴシン、

構造上はセラミド6Ⅱに似ています。

っていうか、セラミド6Ⅱじゃね?

 

スフィンゴイド側にnがあるので、そこが従来のセラミドと異なります。

n=1,3となっているので、おそらくn=1、n=3の

二種類の物質が混在しているのだと思われます。

n=1だとセラミド6Ⅱと同じ構造になり、n=3だとちょっと違うってこと。

 

天然ヒト型セラミドにもおそらく含まれています。

セラミド6Ⅱとしてカウントしています。

構造が若干異なるだけで、性質は同じですから。

 

 

天然ヒト型セラミドにはセラミド6Ⅱが16種類同定されていますが、

そのうち、2種類だけを絞り込んで抽出したってことですね。

で、こいつはヒト型か非ヒト型かって話ですが、

ヒト型セラミドですねー

 

天然ヒト型セラミドでも収集率劇低ですから、

それよりもさらに効率が悪いはず。

原料販売したら恐ろしい値段になることでしょう。

 

 

データをとっていますが、ジヒドロキシリグノセロイルフィトスフィンゴシン単体ではなく、

セラミド混合物、つまりskinnmimics+ジヒドロキシリグノセロイルフィトスフィンゴシンで

データをとっています。

 

セラミド合成遺伝子の活性化と、

それに伴い、実際にセラミドが増加されることが確認されています。

 

小林製薬もセラミド混合物(セラミド1、2、3)で、セラミド産生が高まることを

確認されています。

「ヒト型セラミド1,2,3」の肌への有効性を新発見セラミド産生促進効果を確認

 

こちらの実験ではセラミド3がぬけていますが、

この実験でセラミド3も増加するってことが補足されたと

いってもいいんでないかなー

 

 

ジヒドロキシリグノセロイルフィトスフィンゴシンが添加されていようがいまいが、

結果に大きな差はないと思われます。

 

今後、あたかも唯一セラミドを増やすセラミドのように展開していくと思われます。

目的は差別化に他ならないってことっすな。

 

 

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