セラミドがセラミドを作る
すでに、小林製薬からセラミドがセラミドの合成を促進するって
データを出しているで、まあ、そうでしょうって話なんですが、
Skinmimicsがセラミド合成を促進するってデータがあるので、そのご紹介を。
小林製薬のデータはこちらをご参照くださいませ。
まず、細胞間脂質の形成に関わる酵素が活性されていることが確認されています。
細胞間脂質は角質細胞の間を埋めている脂質で、半分近くはセラミドになります。
確認されているのはSPT(セリンパルミトレイルトランスフェラ―ゼ)
とGlcT-1(グルコシルトランスフェラ―ゼ)
SPTはセラミド合成の最初の部分、
セリン+パルミトイルCoAから3-ケトジヒドロスフィンゴシンを
合成する際に必要となる酵素。
セラミド合成をスタートさせる酵素ってことですね。
GlcT-1は糖脂質を作る酵素になります。
ここではセラミドを糖セラミドに変える酵素になります。
グルコシルセラミドを通じて、様々な糖脂質への合成に使われます。
どちらも1.5~3倍になったそうな。
年齢が高いほど、活性化の倍率があがるそうな。
元々低くなっているってのが原因ですので、
若い時よりも酵素が活性化しているわけではないです。
ちなみに小林製薬のデータではSPTには影響がなかったとされています。
組み合わせるセラミドによって、活性化される酵素が変わってくる・・・
のかもしれませんね。
また、ロートのデータでもSPTの活性が増加しています。
まあ、こちらはSkinmimics使ってるので当たり前っすけど。
続いて、セラミド合成に関わる成分であるスフィンゴシンの産生が3.5倍、
フィトスフィンゴシンの産生が3.3倍になるそうな。
スフィンゴシン由来のセラミドは1.3倍、
フィトスフィンゴシン由来のセラミドは1.7倍になったそうな。
酵素の活性の割に、最終的にセラミドに与える影響は、
微増って感じになるみたいです。
セラミドの産生増加に関しては、ヒマワリ種子油不ケン化物
ほどではないかなーって感じです。
もしかして、セラミドを塗って、セラミドが増えるのは
セラミドが補われるわけではなく、セラミドによって、
セラミド合成が促進される結果ではないか?
なんて思ったわけです。
コラーゲンをとっても、それが直接コラーゲンになるのではなく、
コラーゲン合成を促進することで、コラーゲン量が増える・・・みたいな?
ただ、この増加量であれば、そういうわけではないみたい。
また、セラミドがセラミドの産生を促進するメカニズムがよくわかってないみたいです。
おそらく、セラミド自身がメッセンジャー物質でもあるので、
その影響なんだろうと思われます。
まあ、セラミド合成経路は複雑ですからなー
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