良い原料なので当然といえば当然なんすけど
Skinmimicsはエボニック社のセラミドプレミックス原料です。
エボニック社はドイツにあるセラミド原料メーカーの最大手。
もっとも使われているセラミド原料であるSK-influxもこちらの原料になります。
うちが使い始めた当時は、国内で採用しているところが2、3アイテムしかなかったんですよ。
まあ、リサーチ力には限界がありますので、もっとあったのかもしれませんが、
こんなに良い原料なのに、なんでみんな使わないんだろ?
と思ったものです。
それが、最近ではちょくちょく見かけますし、
大手でも採用されているみたいです。
つい最近までは発注すれば2、3日できていたのが、
今では1ヶ月くらい納品までかかるようになってます。
国内在庫が切れる状態が続いているわけです。
海外品ですので、国内在庫がないと輸入にそれくらい時間が
かかるってなわけですよ。
SkinmimicsはSK-influxの上位互換の原料になるわけですが、
まずは内容を比べて見ましょう。
SK-influx
水、セラミドNP、セラミドAP、セラミドEOP、フィトスフィンゴシン、コレステロール、
ラウロイル乳酸Na、カルボマー、キサンタンガム
Skinmimics
水、セテアレス-25、グリセリン、セタノール、ベヘン酸、コレステロール、
セラミドEOP、セラミドEOS、、セラミドNP、、セラミドNS、セラミドAP、
カプロオイルフィトスフィンゴシン、、カプロオイルスフィンゴシン
どちらも防腐剤、酸化防腐剤がキャリーオーバー扱いになります。
SK-influx防腐剤にパラベンが使われているものと、フェノキシエタノールが使われている
ものがあり、フェノキシバージョンはSK-influxVとなります。
たぶん、エチルへキシルグリセリンも使われているかな。
Skinmimicsは防腐剤として、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、
酸化防腐剤として、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビルが配合されています。
セラミドとしては
SK-influx
総量は1.5%
セラミド1 0.001%
セラミド3 0.5%
セラミド3B 0.5%
セラミド6 0.5%
Skinmimics
総量は1.1%
セラミド1 0.1%
セラミド2 0.3%
セラミド3 0.5%
セラミド6 0.1%
セラミド9 0.1%
見ての通り、セラミドの総量ではSK-influxのほうが多いです。
決定的な違いはセラミド1の濃度になります。
SkinmimicsはSK-influxのなんと100倍!!
しかも、アシルセラミドでいえば、セラミド9も合わせると200倍!!
セラミド1は超高い原料なので、結果的にSkinmimicsの価格は高くなります。
まあ、100倍もしませんが(笑)
だいたい倍くらい。
値段は倍でも効果はそれ以上。
使わない手はないってなわけです。
で、Skinmimicsの採用が増えてきた背景として、
1つはセラミドの濃度ではなく、種類で勝負するという流れがあることが挙げられます。
ご存知の通り、小林製薬が4%という高濃度を出しているため、
濃度で競争しても勝ち目がないんですわ。
しかも、最近、種類を増やしていますからね。
そのため、Skinmimicsに注目が集まるのは必然ではあったわけです。
セラミドのプレミックスなんて限られていますからね。
また、富士フィルムによるアシルセラミドの着目した商品化も
大きな影響を与えていると考えられます。
なんとなく、セラミド1がいいってのが浸透してきているんでないかなーと。
まあ、採用が増えている最大の原因は、
加工先が在庫を持つようになったってことだと思いますけどね。
在庫がない原料で、使い切れないものってのは
正直、使いにくいんですよ。
その逆に、在庫にある原料は積極的に使います。
原料メーカーのSkinmimics推奨濃度は5%
まあ、そこまで入れているところは少ないと思います。
1%くらい使っていれば、十分効果を期待できます。
ナチュセラクリームでは、3%
ナチュセラライトでは、2%
ナチュセラ極では、10%
配合しています。
セラミド総量としては、
ナチュセラクリームが0.43%
ナチュセラライトが0.32%
ナチュセラ極が0.2%
という形になります。
効果で言えば、一番ナチュセラ極が高いです。
それだけSkinmimicsの効果が高いってのと、
Skinmimicsの5%が最高濃度ではないってことやね。
今後、どんどんSkinmimicsを使うところが増えていくと思います。
そうなると、今度は濃度競争に逆戻りになる流れになるっぽいです。
困ったことですなー
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