ミミズが溶けるんだって
まあ、正直、何をバカなことを・・・と思うのですが、
どうもこの手の話を真に受けてしまう人は多いのも事実でして。
どこの誰が言っているのかは知りませんが、
言ってる本人は、本気でそう思っているわけではないと思います。
本気で言っているのであれば、ヤバイです。
おそらくプロバガンダ的なものでしょう。
なんか、高濃度の界面活性剤にミミズを入れると溶けるんだそうな。
ミミズはタンパク質でできている、つまり我々の肌もタンパク質でできており、
同じように溶ける、だからクレンジングを使うのは肌のタンパク質を溶かす愚行である
って主張があるそうな。
界面活性剤を「悪」として、界面活性剤を使っていない商品に
誘導するためのプロパガンダってわけさね。
この主張は、ナメクジに塩をかけると溶けるから、
塩はタンパク質を溶かすので危険だっていっているのと
たいして変わらん話です。
まあ、これは浸透圧の関係でってのは皆知っているので、
この主張がおかしいことはすぐにわかると思います。
同じくらい滑稽な主張ってことです。
界面活性剤の多い溶液、たとえばシャンプーでミミズが溶けるって話自体、
本当かどうかもわからんしね。
ミミズにしょんべんかけるとチ●コが腫れるって話くらい信ぴょう性がないんですわ。
死ぬとは思いますが、跡形もなく溶けるってことはないと思いますよ?
そもそも、界面活性剤ってのは、親水部と疎水部をもっているもので、
水に溶けるか油に溶けるものに作用します。
タンパク質はどちらにも溶けません。
試しにスーパーで買ってきたお肉を、食器洗い洗剤にでもつけてみてください。
溶けませんから。
脂肪部分は溶けるんですけどねー
洗顔後、肌が乾燥するってのは、肌のバリア機能である、
皮脂と細胞間脂質が奪われるから。
セラミドとかね。
セラミドが減れば、肌に水分を留めておく力が弱まるので、
結果として肌から水分が蒸発していくので乾燥を感じます。
過剰なクレンジングによって、乾燥肌になるってのは事実ですが、
これはタンパク質が溶けるからではない。断じてない。
まあ、結論が正しいってのがミソでして、
信じてしまう人が多いんだと思います。
あなたがミミズであるのであれば、注意が必要ではありますが、
ミミズの皮膚とヒトの皮膚は全く別物です。
ミミズは1日で干からびてしまいますが、
人はもう少し頑張れるでしょ?
セラミド1を作れなくしたマウスは同じように干からびてしまうので、
ミミズにはセラミド1などのアシルセラミドがないんでしょうね。
つまり、セラミド1が超大事ってことです。
違うか(笑)
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