そのセラミド2、ホントにセラミド2かな?
表示上、セラミド2とされているものは、
実は2種類あります。
ちなみにセラミド2ってのは日本独特のもので、
海外ではアルファベット表記が一般的。
そして、セラミド2を通例にならい、アルファベット表記すると、
セラミドNGとセラミドNSが存在します。
この辺、ずっと曖昧にしてきましたが、
化学式を見ると明らかに違うってことに気づいてしまいまして・・・
セラミドNG≠セラミドNSってことです。
じゃあ、何?ってわけですが、
セラミドNGはセラミドNDSです。
セラミドは脂肪酸とスフィンゴイドで構成されているのですが、
アルファベットは左側が脂肪酸、右側がスフィンゴイドを表します。
つまり、脂肪酸は一緒でN(non-hydroxy fatty acid)、
違いはスフィンゴイドにあるというわけ。
セラミドNSはsphingosine、セラミドNDSはdihydrosphingosine
になっているわけですね。
なぜ、Gと表記しているのかは謎ではありますが、
セラミドNDSであるのは間違いないみたい。
インキコードには登録されていないので、逆にこのような表記はできません。
表記するならセラミド2かセラミドNGになります。
ややこしい・・・
ちなみにセラミドNDSは便宜上セラミド10とでも呼べるものになります。
もちろん、セラミド10もインキコードに登録されていないので使えないです。
また、医薬部外品表記のN-ステアロイルジヒドロスフィンゴシンは
セラミドNGのほうを指します。
違うからって、効果に違いがあるかって話ですが、
脂肪酸の鎖の長さが変わらないですので、大きな差はないかと。
どちらも細胞間脂質にある割合は変わらんし、
加齢で大きく変化するわけでもないし、
アトピーなどの疾患に関わっているわけでもないので、
気にする必要はないです。
ちなみに、セラミドNSは化粧品原料ではskinmimicsくらいなので、
あとはセラミドNGであると思って差し支えないです。
Evonik社はセラミドNS単体での原料販売していないですので。
セラミド2の単体原料ならクローダジャパンになります。
100%セラミド2の粉末原料。これもセラミドNGになります。
セラミドを4%とか配合するときに使われるのがこれ。
国内のセラミドメーカーである日本精化のものもセラミドNGになります。
また、よく使われれる日光ケミカルズのセラリピッドシリーズも
セラミドNGを使用しています。
細かい話ですので、気にする必要はないんですけどね。
セラミドNG入ってないってのなら、入れよう!
とは思いませんし。
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