どのようにしてビジネスが成り立っているのか?
「美容家を名乗り、化粧品をつくって販売している方って沢山いますが、
企業に太刀打ちできるような化粧品ってそんなに簡単にできるのでしょうか?」
というご質問をいただきました。
まずは、美容家って何?ってところからですが、
画家、芸術家、書道家などなど、その道を極めんとする人の
ことを●●家と呼びます。
別に極めている必要はなくて、極めようとしている人ね。
それがどのステージでも関係ないです。
美容家とは、美容を極めようとしている人たちってなわけ。
極論をいってしまえば、すべての女性は美容家であるといえるかもしれません。
基本的には(自称)となりますが、
何らかの形で世間から認めてもらわなければなりません。
「誰?」では商売にはなりませんので。
裏を返せば、商品を出しているってのは、ある程度美容家として
名が売れているってことになります。
①プロデュースする
一番リスクが少ないやり方です。
プロデュースとか考案とか監修とか・・・
表現はなんでもいいんですが、要は広告塔になるってやつ。
売れたら何%もらえるって形か、
最初にボンってもらうかは契約次第。
出来高制のほうが一般的かな。
商品を作るための準備金もいりませんし、
発送とかもしなくていいですし、
在庫リスクもないです。
普段の活動の延長で、商品を宣伝するだけなので、
労力もほぼかかりません。
売れれば売れただけお金が入ってきますし、
売れなくても懐は一切痛みません。
逆に言えば、スポンサーとなる企業のリスクが高いので、
余程有名でない限りは難しいですけどね。
②テレビショッピングする
①よりもハードルは高いですが、資金に余裕があれば、
一番儲かる方法です。すげーやつは1時間で億売ります。
時給1億円です(笑)
まあ、半分近くは持ってかれますが、
それでも凄い額の利益がでます。
ただ、売れないと悲惨で、どんどん売れない時間帯に回された挙句、
大量の在庫が残ることになります。
放送するにはある程度の量を用意しなければなりませんからね。
③小ロットでする
ある程度のフォロワー数があれば、商売にはなります。
正直、「誰?」ってのでもインスタだけでかなりの数を
売っているそうな。
一昔前は、大量に作って、在庫が残って
お手上げってのはよくあった話なんですが、
最近は小ロットでも対応してくれるとこが増え、
作るだけなら簡単になっています。
まあ、割高にはなりますが、
在庫リスクは大幅に減らせます。
さてさて、商品のクオリティについてどうか?ってことですが、
ぶっちゃけ、処方を組むのはOEMメーカーなんですわ。
そこの提案力、開発力が問題であって、個人でも企業でも
あんま関係ないです。
余程のことがないかぎり、そこそこのものはできます。
ただ、それだと有象無象の化粧品と同じになってしまうので、
差別化する必要があります。
・特殊な原料を使う
・特殊な形状にする
・特殊な加工をする
取れる手段はだいたいこんな感じ。
一番手頃なのは特殊な原料を使う事かな?
海外産の新原料は国内で使われることは少なく、
そういった原料はたくさんあります。
理由はまずは高いってのがありますが、
加工先が在庫を持ちたがらないってのと、
納期が不確定ってところがあり、
好んで使われません。
これで、他所にはない商品が出来上がるってわけ。
あとは適当なストーリーでもつくってやれば、OKです。
ぶっちゃけると、美容家で大成するには、商品云々よりも、
本人のブランディング力のほうが大事になってきます。
「この人が作ったんだから」、「この人がいいっていってるんだから」
で買うわけなので、商品の良し悪しってのは二の次です。
もちろん、よい商品であるに越したことはないんですけどね。
結論としましては、化粧品作るのは簡単。
売るのが難しい。
でも、美容家は多少売るのが有利ってな感じです。
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