サプリメントには凝固剤が含まれているから危険だ???
サプリメントの危険性を訴えている記事などを見ていると
たびたびでてくる「凝固剤」というワード。
何でも、凝固剤などの添加物が含まれているから危険なんだとか。
凝固剤?え?何それ?
まあ、添加物が入っているから危険!
ってな主張なんでしょう。
添加物は表記義務がないから書いてない場合がある・・・
なんて書いてある記事もちょくちょく見ますが、
サプリメントには全成分表示義務がります。
化粧品のようにキャリーオーバーとかないですから。
0.0000001%以下でも含まれているなら表示しないといけません。
例外はありません。
書いてないものが入っているなんてことはないです。
さてさて、サプリメントに使われる添加物を見ていきましょうか。
凝固剤・・・おそらく打錠を作る時に配合するものだと思われます。
一般的なのはセルロースになるかなー
セルロースは植物の細胞壁などに含まれているグルコースが連続配列しているもの。
人は消化できないので、そのまま排泄されますが、
草食動物はこれを消化吸収できるので、エネルギー源にできます。
セルロースだけでかなりの種類があり、
機械や粉体などに合わせて選択されます。
セルロースが危険?
御冗談を(笑)
食物繊維と呼ばれるものですよ。
あとは固まりやすくするために、
糖類を配合することもあるかな?
マルチトールとか麦芽糖とか。
まあ、糖類なので、分解吸収されて
エネルギー源となるだけです。
プルランとかHPMCとか使われる場合もありますね。
これらは植物性カプセルに使われる原料でもあります。
ちょっと脆いので、加工先としてはあんまり使いたくないですけどね。
プルランはセルロースの一種で、まあ食物繊維の一種です。
HPMCはセルロースを加工することで作られます。
どちらも無害です。
結合剤とか糊料とか、色々言い方がありますが、
だいたいこいつらです。
おそらくではありますが、凝固剤って響きから、血液凝固剤と混同している節が
あるような気がします。だから危険だと。
打錠を固めるものであって、血液が固まることはねーですよ?
増粘剤・・・粘性をだすためのもの。
サプリメントというか、ゼリーとか代替食品とかに使われますかねー
粒が固まりやすいように、結合剤としても使われますが、
あんまり見ないかなー
キサンタンガムとか、グァ―ガムとか、サイリウムとか、・・・
まあ、食物繊維の一種ですので、取り過ぎると下痢になるくらいです。
あとは、二酸化ケイ素とか酸化チタンとかステアリン酸Caとか?
この辺は流動性をよくして、カプセル充填をしやすくするものです。
充填剤?とでもいうのかねー
二酸化ケイ素も酸化チタンも吸収されずに排泄されます。
ステアリン酸Caは乳化剤にもなります。
ほぼ毒性はないです。
毒性がでるほど摂取するのは、実際問題不可能だと思います。
これらを使わずに・・・
って要望はなくはないです。
が、かなりの技術が必要になるので、これら無しでカプセル充填するのは
特殊なケースになります。
コーティング剤ってのもありますね。
糖衣錠とか作る時に使いますが、
最近、糖衣錠の商品ってあんまりないっす。
ローヤルゼリーくらいですかね?
ミツロウとかワックスとかが使われますが、
シェラックが主流かなー
カイガラムシ分泌物で樹脂状物質。
人体には無害です。
あとは、着色料とか甘味料とかになるのかな?
着色料は天然色素を使うようになってきているので、
合成着色料が使われるのは稀です。
甘味料もサプリメントではほぼ使いません。
ドリンクとかゼリーとか、食品よりの形状のものに
使うくらいですかね。
ぶっちゃけ、普段口にしているものに、
いったいどれだけの添加物が含まれていることか・・・
サプリから摂取する添加物はごく僅かで、
しかも無害のものがほとんど。
サプリが添加物でダメってなら、ほとんどのものを食べることが
できなくなりますよ?
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