クロノライン
基底膜にいい成分ってないかなー
いや、どっかで見た記憶があるんだけど・・・
と探していたら、クロノラインだったわ。
カプロオイルテトラペプチド-3
テトラってことなので、アミノ酸4個にカプロオイルがくっついたものですね。
Skinmimicsでもカプロオイルスフィンゴシンとかありますが、
カプロオイルってのがどんなものかはよくわかりません。
HGF様作用があるわけなんですが、
HGFとはHepatocyte growth factor(肝細胞増殖因子)で、
肝臓の細胞を増やす因子として発見されたものです。
発見の経緯から、肝細胞増殖因子と呼ばれますが、
肝臓に限らず、内臓、血管、神経などなど、あらゆる部分の修復に関わっています。
もちろん、肌に対しても作用しており、
傷が治るのもHGFのおかげでもあります。
通常、成長因子は微量で大きな作用を示すので、
配合量はppmという単位になります。
ppmは1/100万を意味します。
逆に高濃度だと、オーバードーズといって、
濃度をあげるほど、効果が落ちると言われます。
これはフィードバック作用によるものではないかと思われます。
成長因子はまあ、ホルモンみたいなものなんですよ。
低濃度で大きな作用を示す、小さなタンパク質なので。
濃度が高いと、それを抑えようという働きが起こるわけ。
しかしながら、クロノラインはあくまで成長因子様作用を持ったペプチド。
そのため、HGFと比較すると作用は強くありません。
が、オーバードーズが起きないので、高濃度で配合が可能です。
原料で10%を規格しています。
これを1~3%で使うわけです。
(推奨濃度は2.5%)
そのため、本来のHGFにも引けを取りません。
また、成長因子は100くらいのアミノ酸からなっているので、
分子量はかなり大きいです。
一方、クロノラインはテトラペプチドなので、
分子量はずっと小さいです。
塗布でも十分効果を発揮できるというわけ。
なんでこんなに小さくて、成長因子と同じ働きをするのかというと、
成長因子の受け皿、レセプター(受容体)にはまって、
はじめて効果を発揮するのですが、そのレセプターにはまる
部分だけを再現しているからなのです。
つまり、鍵となる部分だけでできているってわけ。
そして、クロノラインは基底膜を中心に作用します。
ストレス作用によって、崩れてしまった基底膜を
修復させる作用があるのです!
基底膜構造タンパクである、コラーゲン-7、ラミニ ン-5、ファイブロネクチンの合成を促進。
基底膜の構造や形態を若返らせ、深くなってし まったシワを回復に導くという仕組みです。
まあ、高い原料ではありますので、
推奨量を配合している商品は多くはないです。
ただ、推奨量入っているのであれば、効果を期待してもいいかなー
と思います。
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