明晰夢を見やすくなる薬?

夢だと自覚できる夢を見やすくできる薬が発見された!?

「ああ、これ夢だ」

夢を夢だと自覚できる夢を明晰夢といいます。

場合によっては、夢の中を自由に行動できたり、

夢の展開をコントロールできたりします。

 

夢とはいっても、夢の中にいるときの感覚は現実と区別がつきません。

まあ、だからこそ夢だと気づく明晰夢は非常に珍しいわけですが・・・

 

ですので、明晰夢は現実を思いのままにでき、

現実では味わえないような経験を、非常にリアルに味わうことができるわけです。

 

究極のVRといっても過言ではないです。

 

 

ただ、明晰夢を見るのは非常に難しく、

全人類の約50%は明晰夢というものを見ることなく生涯を終えるとか。

見たことがある人も、片手で数えることができるくらい。

明晰夢を見るのは非常に難しいとされます。

 

だからこそ、明晰夢を見ることに情熱を捧げる人もいるわけです。

様々な方法が試みられ、薬物投与もその1つ。

 

とうとう、悲願の明晰夢を見ることができる薬が発見された・・・

って話です。

 

ウィスコンシン大学マディソン校とハワイ明晰夢研究所が共同で、

アセチルコリンエステラーゼ阻害剤という薬剤が明晰夢を

引き起こすのかどうかを調査したそうな。

 

アセチルコリンは神経伝達物質で、

シナプスの受容体にはまり、情報を伝達します。

で、情報を伝えたあとは速やかに分解されます。

その酵素がアセチルコリンエステラーゼ。

 

で、その酵素を阻害する薬物が使われたってことです。

 

アセチルコリンエステラーゼ阻害剤として最も有名なのがサリン

言わずと知れた、人類史上最悪の化学兵器です。

運動神経系がやられるので、痙攣や麻痺がおこります。

 

もちろん、こんなヤバイものを使ったわけではないです。

 

アセチルコリンの相対的減少はアルツハイマー病と関連があるとされ、

分解酵素を阻害することで、相対的にアセチルコリンを増すという

治療が行われます。

 

逆に、パーキンソン病はアセチルコリンの相対的増加が関係しているとされ、

アセチルコリンを減らす薬が使われます。

 

で、実際に使われたのはカランタミンというアルツハイマー病で使われるお薬。

初期の段階の記憶障害の治療に投与されている薬になります。

 

 

アセチルコリンは、夢を見る時の睡眠であるレム睡眠を調節するために役立っていると考えられています。

レム睡眠とは、眼球運動がある睡眠で、体は休んでいるが脳は活発に動いている状態。

まあ、夢を見るのはレム睡眠ってことね。

 

アセチルコリンを分解する酵素であるアセチルコリンエステラーゼを阻害する

ことで、アセチルコリンの濃度を向上させることで、明晰夢を見やすくなるのでは?

ということらしい。

 

過去にも、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤が明晰夢や幽体離脱の

確率を上げると言われてきました。

 

なお、実験に参加した121人のボランティアは、

いずれも「明晰夢に強い関心があり、MILDテクニックという明晰夢を見るための

テクニックを実践している明晰夢愛好家」

 

まあ、明晰夢を見るためなら手段は選ばないという、

明晰夢に魅了されている人たちってことですわ。

 

ぶっちゃけ、薬を使わなくても、MILDテクニックで、

明晰夢を見る確率は上がります。

 

ボランティアの愛好家らにMILDテクニックを実践してもらいつつ、

1日目は偽薬、2日目は4mgのガランタミン、3日目は8mgのガランタミンを投与したとのこと。

 

結果、ガランタミンが投与されなかった1日目に明晰夢を見た被験者は全体の14%。

4mgのガランタミンが投与された2日目に明晰夢を見た割合は27%。

8mgのガランタミンが投与された3日目には全体の42%に。

そして、3日間の実験中で少なくとも1回以上の明晰夢を見た人は、57%に上ったそうです。

 

つまり、ガランタミンが明晰夢を見る確率を上げる可能性を示唆したわけです。

 

 

まあ、MILDテクニックの熟練者の結果であり、

初心者でこれだけの数値がでることはないかなーと個人的には思います。

 

また、比較的副作用が少ないと言われているガランタミンではありますが、

乱用していいものではないので・・・

 

薬ではなく、天然物で明晰夢を見る確率が上がるようなものがあれば、

一定の需要を見込めるかもなーなんて思ったりして。

 

明晰夢を見れるサプリ・・・

あったら面白いですよね~

 

 

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