野菜と食べようー
老化細胞は分裂をストップした細胞で、炎症物質を放出することで
老化を進行させてしまいます。
ですので、老化細胞を排除することができれば、
寿命を延ばして、健康状態を改善することが可能となります。
老化細胞を排除するために、フィセチンと呼ばれる物質が重要な役割を果たすのではないか?
という事が示唆されました。
Fisetin is a senotherapeutic that extends health and lifespan - EBioMedicine
加齢、あるいは細胞へのダメージによって、細胞の分裂や成長は停止します。
この過程を細胞老化と呼びます。
細胞老化が起こると免疫系に「ダメージを受けた細胞を取り除いてくれ」というメッセージだします。
それが炎症性因子という物質で、若い人であれば免疫系により老化細胞は取り除かれますが、
高齢になるとなかなか老化細胞が処理されず、老化細胞が炎症物質を垂れ流し続けます。
結果、慢性的な炎症となり、それが老化を促進させることとなります。
で、この老化細胞を減少させる物質をしてフィセチンという物質を発見したって話。
高齢のマウスに投与したところ、健康状態が改善され、寿命が延びたのだとか。
昔から、野菜は体にいいから食べるよう言われ続けてきました。
ビタミン、ミネラルなどの必須栄養素を取るためとの理由もあります。
近年では食物繊維の重要性も確認されています。
それだけでなく、老化細胞を減らしてくれる成分まで含まれていると。
野菜だけでなく、果物にも含まれていますので、
積極的に取っていきたいですね。
フィセチンとは、ポリフェノールの一種で、フラボノイド系のものだそうです。
これまで、サーチェイン遺伝子の活性化、抗酸化機能の活性化などが
確認されているので、これらの一環なのか、それとも全く別の仕組みなのか・・・
フィセチンが老化細胞を減らすのか、
サーチェイン遺伝子の活性化によって、老化細胞が減るのか、
どっちなのかなーと。
おそらくは後者ではないかな?
と個人的には思います。
普段の食事で野菜を取ることはもちろん大事ですが、
野菜ジュースでも効果はあるので、野菜が取れないって時は
頼ってもいいかもですね。
将来的にはこのフィセチンだけを抽出したものがでてきて、
サプリとして売られるかもしれません。
まあ、すでにファイトケミカルとかフィトケミカルとか言われるものが
あるのですが、そのなかの1つがフィセチンってことなんでしょう。
こういったものを使うのもありかもしれません。
皮とか種とか、捨てる部分に多いともいわれていますからね。
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