セラミド配合化粧品の選び方

セラミド配合化粧品の選び方【2019年版】

①セラミドはヒト型セラミドだけ

セラミドと呼ばれるものには大きくわけて4種類あります。

植物由来の植物セラミド、馬由来のウマセラミド、合成の擬似セラミド、そしてヒト型セラミド。

植物セラミドとウマセラミドはどちらもセラミドに糖が結合した、糖セラミドになります。

植物セラミドはグルコシルセラミド、ウマセラミドはガラクトシルセラミドになります。

 

どちらもセラミドではないので、表記ではセラミドとは表記できません。

もちろん、セラミドではないので、セラミドを補うことはできません。

植物セラミドは保湿効果があります。BGと同じくらい。

ウマセラミドはセラミド産生を高める効果があります。ナイアシンと同じくらい。

 

ちなみに植物セラミドの表記はグルコシルセラミドスフィンゴ糖脂質など。

ウマセラミドはセレブロシドとなります。

 

ぶっちゃけ、どちらもかなり高額な原料なので、

入っていてもいいですが、ここに割を食われているようであれば、

あんまりオススメはできません。

 

合成セラミド、いわゆる擬似セラミドは、セラミドの構造も模して造られたもので、

当然ながらセラミドではありません。

独自のラメラ構造を構成するので、セラミドには劣るものの、高いバリア機能を発揮します。

安価なため、高濃度で配合することができ、高い効果を発揮します。

 

表記はセラミドではなくて、なんか長ったらしい名前になります。

 

利点は浸透しないということに尽きます。

肌表面にラメラ構造を形成して、擬似的な肌バリアを形成することで、

外部からの刺激を防ぎ、肌の水分の蒸発を抑えます。

浸透しないので、刺激にならないので、炎症部でも使え、

さらにセラミド分解酵素の影響も受けません。

 

ただ、浸透するものもあるそうで、

そういうものはあまり望ましくはないです。

詳細はこちらで

 

最後に、ヒト型セラミドですが表記はセラミド1、セラミド2、セラミド3など、

もしくはセラミドEOP、セラミドNS、セラミドNPなどとなります。

詳細はこちらで

 

まあ、表示成分にセラミドって書いてないのであれば、

それはセラミド配合化粧品ではないってことです。

②セラミドの濃度

まあ、多いに越したことはありません。

最低基準値は0.01%です。

 

よく、ほとんどの会社はセラミドを0.01%しか入れていない、

だからセラミド化粧品なんて・・・とセラミド化粧品でディスる輩がいますが、

0.01%入っていれば、セラミドの効果は期待できます。

ですので、0.01%入ってるならいいじゃん!

と個人的には思うわけですが。。。。

 

欲をいえば、0.05%は欲しいところ。

これ以上入っていれば、間違いないと太鼓判を押せます。

 

0.2%までは濃度に正比例して効果が高まりますが、

それ以上は大きな変化はないです。微増って感じ。

 

0.2%以上であれば、同じ土俵で比べて問題ないです。

濃度依存の部分はこれ以上はほぼかわらんので。

 

とはいえ、ほとんどのところは濃度教えてくれないですけどねー

③セラミドの種類

こちらも多いに越したことはないです。

ヒト型セラミドの種類は、

セラミド1、セラミド2(NS)、セラミド2(NG)、セラミド3、セラミド5、

セラミド6Ⅱ、セラミドEOS(9)の7種類。

 

セラミド3にはセラミド3A、セラミド3Bがあります。

 

天然ヒト型セラミドはセラミド3、セラミド6Ⅱになりますが、

異数体が存在し、20種類が同定、確認されています。

 

また、ナノ化しているものと、していないものを混ぜておくのも

非常に効果的です。

 

種類を増やすため、植物セラミドやウマセラミドを入れるケースも増えていますが、

まあ、ないよりはあったほうがよいです。

特にウマセラミドはセラミド産生を促進するので、相乗効果が期待できます。

 

しかしながら、擬似セラミドはダメです。

ヒト型セラミドと擬似セラミドを混ぜているのは避けたほうがよいです。

互いが足を引っ張り合うってのもありますが、

セラミドについて詳しくない可能性が高いです。

普通はまず一緒に使おうってことはしないので。

 

まあ、基本的にどっちも微量な場合がほとんどなので、

あまり気にする必要はないですけどね。

④アシルセラミドが入っているか

アシルセラミドとは、セラミド1、4、9を指し、

脂肪酸が他のセラミドよりも遥かに長いです。

そのため、ラメラ構造の層を跨いで存在します。

 

バリア機能に非常に重要な役割をになっており、

アシルセラミドなくして我々は地上で生きていけないレベルで重要。

 

限りなくゼロに近くても、入っているのといないのとでは雲泥の差がでるくらい。

 

もちろん、沢山入っているに越したことはないです。

⑤長鎖脂肪酸の重要性

セラミドはスフィンゴミエリンと脂肪酸で構成していますが、

脂肪酸の長さが重要になってきます。

肌のセラミドは特異的に脂肪酸が長くなっています。

 

超長鎖脂肪酸であるアシルセラミドが重要なのもこれ。

脂肪酸の短いセラミドは補えば補うほど、肌バリアが脆くなり、

バリア機能が低下していきます。

 

まあ、市販のセラミドはC18なので、あまり気にする必要ではないです。

 

天然ヒト型セラミドはC24など、長くなっているので、

効果が高くなっています。

 

 

まとめ

①セラミドが入っているか確認しよう

②セラミドの濃度を確認しよう

③セラミドの種類を確認しよう

④アシルセラミドが入っているか確認しよう

⑤長鎖脂肪酸についてはわかれば確認しておこう

 

 

これだけ気をつければ、失敗することはないと思います。

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