はじめて化粧品を作るうえでの注意点
化粧品をつくりたいって話は、まあ月1くらいであります。
最近では中国からの話が多いかなー
前職での付き合いで、企画屋の仕事はしていますが、
余程のことがない限りは基本的には受けていません。
さてさて、はじめて化粧品を作るうえでの注意点をいくつか挙げておきましょう。
①新規案件は難しいのが現状
化粧品は製造許可が必要になるので、化粧品を作りたいと思ったら、
OEMメーカーにお願いすることになります。
OEMメーカーの現状では、なかなか新規の案件は受けてもらえないです。
理由は1つはグリセリンやBGなどの基材の購入に制限がある状況だということ。
供給が需要に追い付いていないので、購入量は前年比である程度決められてしまっています。
もう1つは容器の問題。
こちらも供給が追い付いていないので、受注から納品までに半年もかかる場合があります。
まあ、全体的に容器が不足してるんですわ。
それなりに条件を揃えにと仕事を受けてもらえない状況であるってのは
理解しておいたほうがいいです。
クリアしておきたいのは以下の条件
●支払いに不安がない
ちゃんと金払ってくれる不安があるところの仕事は受けてくれません。
冗談抜きで、払わないとことかあるんですよ。
まあ、シャレにならんので、そのリスクは避けたいわけ。
ですので、安心させる材料は必要です。
また、支払い能力を見るという意味で、初回は前金になる場合が多いです。
●販路が明確
ぶっちゃけ、リピートしないとOEMって利益ほとんどでないんです。
つまり、ちゃんと売れる力があることを示しておく必要があります。
まあ、ハッタリでもいいので。
●業界の知識がある
この業界の知識というか、常識は知っておかないと話になりません。
何も知らない素人だと思われると相手にしてもらえません。
逆に拗らせちゃってる人も嫌がられますけどね。
②製造ロット
一昔前は最小ロットが3000個とかで、売り切るのに5年以上かかった・・・
みたいな話は日常だったわけですが、昨今は小ロットでも作ってくれます。
最小ロットが1000個ってところが多いかな。
最初はこれくらいのロットが受けてもらいやすいです。
いきなり大きすぎても警戒されますからねー
もちろん100個からでも作ってくれるところあります。
かなり特殊なところなので、見つけるのはちょっと大変だと思います。
仮に見つけることができたとして、その際の注意点を。
まず、加工賃は当然ながら高くなります。
安く小ロットでなんて虫のいい話はないです。
その辺は覚悟しておいてください。
思っている以上の見積りがでてくるので。
続いて、資材関係はそれなりに作らないといけません。
箱とかラベルね。
経済ロットは3000枚からです。
ぶっちゃけ、100枚作るのも3000枚作るのも値段は同じです。
最後に、OEMって企画部分もやってくれるわけですが、
100個の場合は、ほぼ完成形でもっていく必要があります。
例えば、コラーゲンを使ったクリームを作りたいってだけだと、
本当にコラーゲンしか入ってないクリームができあがります。
使いたい原料はこれとこれとこれ、配合量は何%と、事細かく指定する必要があります。
また、特殊な原料は支給する必要があります。
在庫になり原料は使えませんので。
③コンセプト
化粧品って比較的売るのが難しい商品なんだそうです。
星の数ある化粧品の中から、自分の商品を選んでもらうには、
それなりに尖ったコンセプトが必要になります。
まあ、そんなものをポンポン作れるのであれば苦労はしないわけですけどね。
企画屋ってのは、これを捻りだすお仕事です。
成功するか否かはコンセプトで決まってしまうと言っても過言ではないです。
売れない商品が、コンセプトを変えただけで化けた話も珍しくないです。
そのコンセプトが市場で生き残れるに足るものか、
今一度、確認してみてくださいな。
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