色物って非常に難しいんです

メイクアップ商品は別物

昔からお声は頂いているのですが、

ファンデーションなどのメイクアップ品を作ってほしいとの

ご要望が多いです。

大変ありがたい話なのですが・・・

 

なかなか越えなきゃいけない壁が高すぎてですね・・・

 

極端な話はあるんですが、手作りで化粧水を作ることってのは

そんなに難しい話ではないです。

実際に自作している方もいるわけです。

 

しかしながら、口紅を自作しようと思ったら、そんなに手軽ではないです。

もちろん、できなくはないんですけどね。

まあ、自作しているって方っていないと思います。

いるかもですが、極稀ではないでしょうか。

 

 

まず、色物に特化したOEMメーカーがあり、

基礎化粧品のOEMメーカーでは作れないんですよ。

んで、そこにコネがないんです。

ぶっちゃけ、コネがないとこに頼むと足元見られるんですわ。

うちみたいな零細は。

 

化粧品を作ろうって、最初にメイク品を作るってことは稀です。

つまり、中小企業からのニーズがないってわけ。

昨今は100個からでも作ってくれる加工先があるわけですが、

メイク品に限っては、ロットがでかいんですよ。

だって、小さいところの仕事なんてこないわけで、

そこに対応する必要性が皆無だからです。

 

で、色物は何種類も作らないといけないわけで、

初期コストがメチャクチャかかるんです。

こんなのに手をだしたら、うちの会社飛んでしまいます。

 

 

つまり、作る以前の壁が大きすぎるって問題もあるのですが、

いざ、作るとして、大手の物よりも良い物が作れるかって問題がありまして。

 

まあ、ほんと毎年毎年リニューアルというか、モデルチェンジしていくもので、

この業界の技術的進歩ってのは、メチャクチャ早いです。

今年最先端技術で作られたものも、2,3年で過去のものとなります。

正直、ついていけない。

 

また、そんなことを何十年と続けてきた技術の蓄積には、

付け焼刃はまったく通用しないです。

 

知れば知るほど、無理ゲ―感がね。

 

確かに、理想的なものってがないってのは理解はしているのですが、

大手が全力でやっても、その理想には到達していないってのは、

そういうことなんですよ。

 

ファンデーションであれば、肌に負担がなくて、崩れないけど、落とすのは楽で、

ちゃんと隠せるけど、塗っている感はでない・・・

そんなのができれば、バカ売れするとは思いますけど、

理想は理想で、現実的には簡単ではないわけ。

多大な資本を投資している超大手ですら届いていないわけですから、

うちがそれをできるというのは、さすがに烏滸がましいかなと。

 

もちろん、常識にとらわれずに突拍子もないことすることで、

凄いものができる可能性はなくはないですが、限りなく奇跡に近いことで、

それを頼りにビジネスはできないですからね。

 

 

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