シミの発生を防ぐ表皮冷受容体の活性化成分
紫外線を浴びることでメラニンが生成されるわけですが、
冷却することで、メラニン生成が抑制されます。
メラニン合成を促進するシグナルであるプロスタグランジンE2を
抑制されるからなんだそうな。
肌に冷受容体と言うものがあって、これが活性化すると
プロスタグランジンE2が抑制されることを利用し、
冷却することなく、冷受容体を活性化させる成分を
ナリス化粧品が見出し、その成分で特許を出願したって話。
その成分がリノール酸メントールとカワラヨモギエキスで、
その複合体をメガクール対応成分と命名。
リノール酸メントールはメントール誘導体ですかね。
メントールはご存じの通り、スースーする成分で、
清涼剤なんかに配合されています。
メントールをつけると涼しく感じますが、
これは実際に温度を下げているわけではなくて、
神経が冷たいと誤認することを利用しています。
ですので、メントールでも冷受容体を活性化することはできます。
ただ、このメガクール対応成分はメントールよりも冷受容体を
活性化するとのこと。
まあ、10%の差がどの程度かはよくわかりませんが。
また、冷感度はメントールよりも抑えられるので、
あの独特のスースーする感じは抑えられるみたいです。
いいのか悪いのかは判断しかねます。
カワラヨモギエキスはおそらく花のエキスになると思われます。
生薬でインチンコウと呼ばれているのは花の部分になるので。
抗炎症作用と美白作用があると言われています。
炎症を抑えることでもメラニン生成を抑制できます。
まあ、プロスタグランジンE2も炎症反応で作られる物質の1つですので、
抗炎症成分なら多かれ少なかれ、同様の効果を期待することができるかも・・・
フコイダンエキスもおそらく、似たような効果は期待できます。
やっべ、日に当たり過ぎたってときに、フコイダンエキスを塗っておくと、
赤くなったり皮むけしたりするのを防げますので。
さてさて、使いどころがちょっと難しい成分ですよね。
あくまで、紫外線が当たった後に使うものなので、
通常の美白成分と違い、1日の終わりに使う形になるのかな?
美白成分のほとんどは、メラニン合成を阻害するものですので、
日中に使っておく必要があります。
また、メラニンは元々は肌を守るために作られている成分です。
それを抑えるわけですので、UVケアは必須となります。
まあ、従来の美白にさらにプラスして、
アフターケアって感じで商品化すれば需要はあるかもしれませんね。
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