成長因子を注射って、よくやるよな・・・
FGFの注射によりコラーゲンが異常に産生されて顔に凸凹が出来る…
という症例が有るそうです。
この様な症例は肌に塗ると云った方法でも同様に起こり得るのでしょうか?
というご質問がありました。
何それ、コワッ。
FGFは線維芽細胞増殖因子で、真皮で働く成長因子になります。
ですので、注射と言う手段は理に適っているとは思いますが、
やっぱ怖いですよね~
副作用として、シコリができることがあるそうな。
これ、見た目が云々というレベルの話ではないですからね。
子どもが親に似るってのは当たり前で、遺伝だと言われます。
しかしながら、遺伝子であるDNAにはタンパク質と酵素がコード
されているだけで、形状がどのような形で情報化されているのかは
分かってはいません。
でも、ちゃんと決まった形になるわけです。
クローンを作れば、ほぼ同じ形になります。
まあ、それはともかく、細胞は決まった形になるようになっていて、
そこからはみ出ることはないんです。
つまり、顔の形をはみ出して細胞が増えたってことはですよ・・・
それ、腫瘍ですからね?
良性なだけで。
一歩間違えれば、ガンになっているかもしれないんです。
まあ、今のところ、そのような症例はないので、可能性は低いとは思いますが、
0%ではないということを知っておいて欲しいところです。
さてさて、塗布でこのようなことが起こるかどうか?って話ですが、
結論から言えばあり得ないです。
使用されている濃度がppm(100万分の1)ですからね。
原液でこのレベルで調整されているので、
化粧品に1%とか配合されていることはありません。
効果はありますが、50代の人が20代の肌に生まれ変わった!
なんてことはないです。
また、FGFに関しては真皮まで届きません。
おそらくは、何かしらのメッセンジャー物質として機能し、
効果が現れるのだと思われます。
ですので、注射で打つレベルの効果を化粧品で再現することは不可能であり、
副作用がでるほどの効果はないってことです。
シワの部外品の候補にもなっていないってのは、
まあ、そういうことさね。
まあ、EGFにしろFGFにしろ、成長因子系は効果はあります。
ただし、劇的な変化はないので、細く長く続けるとよいのではないかなー
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