コラーゲンのサステナビリティ
こちらも丸善製薬からになります。
レモンバームエキスで、表示名はメリッサ葉エキス。
あんまり見ないかな、使われているのは。
とはいえ、昔からある原料で、今回は新しい機能を発見したって話です。
レモンバームエキス全般に言えることなので、丸善の原料だけに特別にあるって
話ではないです。
まあ、扱っているとこはあんまないですけどね。
コラーゲンは劣化すると、処理されるんです。
分解されて、細かくされます。
その断片化されたコラーゲンはオートファジーで
分解して、再利用されます。
しかしながら、断片化したコラーゲンがオートファジーされないと、
断片化したコラーゲンが蓄積されます。
この断片化されたコラーゲンを分解しようと、コラーゲン分解酵素が増えます。
そうなると、コラーゲンの分解が促進されるという、悪循環に陥ります。
そうなると、コラーゲンが脆くなったり、
コラーゲンの量が減少して、シワなどの原因となります。
で、注目したのがEndo180という劣化コラーゲンを回収する成分。
これが減少すると、断片コラーゲンの蓄積が起こるわけ。
そして、レモンバームエキスが、このEndo180を増やす効果があることを
発見したわけです。
レモンバームエキス使う→Endo180増える→断片コラーゲンが回収される
→コラーゲンの再利用が行われえる→コラーゲン産生量が上がる
という流れになります。
まあ、コラーゲン産生量を増やすものはたくさんありますが、
こういったアプローチは初めてかも。
ヒト試験もしていますが、シワの改善というよりは、
予防効果がありそうです。
有効成分はロスマリン酸で、こちらを0.03%以上と規格化しています。
経口投与では脳によくて、脳機能の低下を防いだり、抗うつ作用があると言われます。
まあ、オートファジーを活性化させる原料があればいいかなー
とも思わなくはないです。
併用すれば、相乗効果があるのかな?
あとは糖化したコラーゲンはそもそも断片化されないので、
抗糖化との併用も有効かも。
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